講談社現代新書<br> 日本哲学の最前線

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講談社現代新書
日本哲学の最前線

  • 著者名:山口尚【著】
  • 価格 ¥935(本体¥850)
  • 講談社(2021/07発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065242957

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内容説明

國分功一郎、青山拓央、千葉雅也、伊藤亜紗、古田徹也、苫野一徳……
哲学の最前線の旗手たちが「いま考えていること」がこれ一冊でわかる!

私たちを縛りつける不自由と向き合う、本当の自由のための哲学。

 * * *

[本書の内容]
第一章 「する」と「される」の外部へ――國分功一郎『中動態の世界』
第二章 二人称のコミュニケーションと無自由の極北――青山拓央『時間と自由意志』
第三章 非意味的切断の実践哲学――千葉雅也『勉強の哲学』
第四章 身体のローカル・ルールと生成的コミュニケーション――伊藤亜紗『手の倫理』
第五章 常套句の思考停止に抗うこと――古田徹也『言葉の魂の哲学』
第六章 エゴイズムの乗り越えと愛する意志――苫野一徳『愛』

目次

はじめに
第一章 「する」と「される」の外部へーー國分功一郎『中動態の世界』
第二章 二人称のコミュニケーションと無自由の極北ーー青山拓央『時間と自由意志』
第三章 非意味的切断の実践哲学ーー千葉雅也『勉強の哲学』
第四章 身体のローカル・ルールと生成的コミュニケーションーー伊藤亜紗『手の倫理』
第五章 常套句の思考停止に抗うことーー古田徹也『言葉の魂の哲学』
第六章 エゴイズムの乗り越えと愛する意志ーー苫野一徳『愛』
おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

コットン

79
著者は世界に向けて、日本的なものにこだわらない日本人発信による現在進行形の哲学をJ哲学と呼び緩やかな連携具合を解き明かしてくれる。日常的な言葉を例に取りながら論建てされていることもあり、哲学解説書としては比較的読みやすいので今のJ哲学を知るには良い。例えば⇒古典ギリシャ語の中動態という概念を使いながら人が活動に巻き込まれ「もまれ」ているイメージ(「主体」は活動の推移の中で身を揺らされている:それゆえ彼あるいは彼女は単純な意味での「主体」ではない。)が國分功一郎の伝えようとしていることの1つのようだ。2022/11/08

けんとまん1007

72
やはり、こういう分野にも、適宜、触れることの意味を感じた。哲学は、日々の営みの中にあるものだと思うし、そこへの視線が開かれることに意義がある。今回は、不自由論がキーワードになっていて、興味深く読んだ。6人の方のうち、4人の著作に触れていたので、入りやすかった。その中でも、伊藤亜紗さんは4冊くらい読んでいるし、共感できることが多いので、納得感が大きい。改めて、自由という2文字を考えた。2022/04/27

ころこ

44
取り上げられている6人は、日本語で一般の読者に届く哲学の文章を書き、この先のキャリアが未だありそうで、評価が定着してきた学者たちです。実際に苫野以外は既に読んでおり、哲学に関心のある読者ならば誰もが知っている論者たちです。とはいえ昔「J文学」というのがあり、その悪夢を思い起こさせる「J哲学」という呼称はこの6人にはあまりにも相応しくありません。また「不自由論」にまとめてしまうことで歴史的な文脈と政治性を固定化させることは、この6人の魅力を伝えることに寄与しているのだろうか、そしてこのフレーム自体は哲学的な2021/07/15

venturingbeyond

30
さらりと読了。現代日本の哲学界から、「不自由論(を経由しての自由論)」の観点で6人の哲学者をピックアップして、それぞれの近著での問題関心や論点、哲学上のアプローチを概説し、その異同を簡潔にまとめる。6人の中で、既読の著作があるのは、國分・千葉・苫野の三氏。未読の三氏も含めて、著作を手にとってみようかなと思わせるブックガイドとなっている。まずは、積読中の『不道徳的倫理学講義』からかな。一点、難点をあげるとすれば、「J哲学」のネーミング…、やめた方がいいと思います。2021/07/28

冬佳彰

18
いきなりJ哲学と来られると、ちょっとゲンナリしちゃうんだよな。「はじめに」に書かれているように、それなりの意味がある言葉なんだが、それでもねえ。俺なんか古い人間なんで、普遍的な智を求めているんじゃなかったんだっけ?哲学って、とかね。いや分かる、個別がなかったり、それを無視した普遍哲学なんてねーな、と言うのは。まあ良い、本書は現代日本の哲学者、6名の仕事を紹介している。著者が考える、彼らの共通問題には「不自由論」がある、らしい(ちょい首をかしげる部分もあったが)。特に気になったのは、個の身体から(続く)2021/09/18

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