小林一三 - 時代の十歩先が見えた男

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小林一三 - 時代の十歩先が見えた男

  • 著者名:北康利
  • 価格 ¥1,600(本体¥1,455)
  • PHP研究所(2021/05発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569818894

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内容説明

阪急(鉄道と百貨店)、宝塚歌劇団、東宝映画……。次々と新しい事業を生み出し成功させ、白洲次郎をして「こんなに頭のいい人は見たことがない」と言わしめた大正・昭和の傑物・小林一三。「無から有を生み出すのは家の芸だ」が口癖だった一三も、実は元は落ちこぼれサラリーマンだった。時に冷徹な面を見せる一方で地縁や学校のつながりを大事にし、自分の持っている感受性や文才を生かして、趣味であった芝居好きまで仕事につなげた。性格的な欠点をいくつも持ち、数々の失敗を繰り返しながらも、人生の途中で出会ったものをことごとく自分の血肉として“先を読む力”を養っていった。そうして多くの花を咲かせ続けた一三は、現代の経営者のみならず一介のサラリーマンにとっても参考となり目標となる企業家といえよう。東日本大震災からの真の復興に向かって進み続ける日本に希望を与えてくれる人物伝。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あちゃくん

108
小林一三翁のことは、阪急電鉄を率いて日本の私鉄経営のフォーマットを作った人だとか、宝塚歌劇団とか東宝を設立し日本のエンタメ界の基礎を築いた人だとかという認識はありましたが、これほどまでに様々な分野で活躍された方だということを初めて知りました。三井銀行のサラリーマンとして社会人生活をはじめたことであったり、阪神電鉄とのせめぎあいであったり、電力会社との関わりであったり、岸信介との確執であったり。小林翁の様々な一面を知り、もし今生きていたら、どんなビジネスを企画したんだろうかと想像しながら読み終えました。2016/10/08

KAZOO

17
阪急電鉄と宝塚の創始者ということは知っていましたが、あまり詳しいことは知りませんでした。いわゆる優等生タイプでない一面を持って、若いときはやりたい放題という感じでしかも縁故は利用する、女にはだらしない、ということで面白く読めました。昔の組織の枠にははまらない人だったのでしょう。甲州商人の負けじ魂というのもあるようです。2014/07/31

かりんとー

4
阪急は最高の電車だと思うし、阪神間の人たちも素晴らしい。短い間だったけど阪急沿線に住めたのはとてもいい思い出になっている。小林一三大先生に感謝したい。あっぱれ堂々たる人生です。2016/10/26

Ken

4
私は大阪で5年も勤務したのに、恥ずかしながら小林一三といえば宝塚・阪急の創始者だという程度の知識しかなく、こんな多くの来歴の方だとは存じ上げなかった。 小林一三は「花咲か爺」と呼ばれるほど数多くの事業の花を咲かせた。鉄道、歌劇、百貨店、映画の花。そして数多くの人材の花を咲かせた。 こんな大器晩成の方はあまり知らない。北さんの仰る復興に向けた元気につながる主人公であることは間違えない!2014/06/14

3
著者の経歴で天高から東大法は周りにいなかった印象である。小林一三は1873年に山梨県巨摩群の商家で生まれたとのこと。阪急グループのイメージがやはり強い。青年時代から文学に憧れていたとのことで、慶應時代には小説の内容で官憲に詰め寄られたことが書かれている。銀行マンになり、様々な事業を拡大させていく中で、商工大臣に就任することなど苦労しながらも強く太く生きた内容が書かれている。写真とその時代がわかるのがよい。2016/03/26

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