ふつうに生きるって何? - 小学生の僕が考えたみんなの幸せ

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ふつうに生きるって何? - 小学生の僕が考えたみんなの幸せ

  • 著者名:井手英策
  • 価格 ¥1,540(本体¥1,400)
  • 毎日新聞出版(2021/04発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 420pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784620326719

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内容説明

進路、競争、同調圧力、貧困・格差……。

気鋭の財政社会学者が贈る
未来をつくる君たちへの物語。

障害がある、ないにかかわらず、女の人も男の人も、
お年寄りも若い人も、すべての人が
お互いの人権や尊厳を大切にし、支え合い、
誰もが生き生きとした人生を送ることができる社会、
これを「共生社会」といいます。

本書では、小学5年生の主人公・愉太郎が、
日々の暮らしの中でさまざまな疑問と出合い、悩みます。
そして、生きづらい社会の中で、お互いに支え合うことの
大切さに気づいていく過程が描かれています。
母子家庭で育った著者の実体験に基づいた物語で、
社会のあり方を読者に主体的に考えてもらいたい
という願いが込められています。

自己責任社会から、頼りあえる社会へ。
誰もが安心して暮らせる社会を実現するために、
私たちにできることとは何か?
財政社会学者ならではのアプローチを大切にしながら、
子どもたちに生き方を問いかけ、
また親世代の大人たちにも気づきをもたらす内容です。

目次

01 あきらめ半分の少年の物語
02 「ふつうじゃなくなったふつう」のしんどさ
03 僕はどうして聞けなかったのか?
04 民主主義のしなやかさ
05 ゆるコミュを作ろう!
06 思い出格差を終わらせろ!
07 自分らしく、みんなのために
08 あの人にやさしくできない理由
09 長所をさがせ!
10 病気の子どものそばにいちゃダメですか?
11 税金の使いみちを説得せよ!
12 貧乏になれば心も貧しくなるの?
13 おとな? 子ども? 僕は人間だ!
14 「みんないってる」の魔力
15 みんなだれかの幸せを願っている
16 勝者のいない競争
17 満たし合い、たより合える世界
18 みんなの幸せの「かたち」
19 遠くて近くにいる仲間
20 「できない」を「挑戦」に変える
21 選べないなら、みんなで作ろう
22 悲劇をなくすために僕たちにできること
23 自分に刺さった激しい怒り
24 終わりなき成長の旅
まだ見ぬ友人たちへ─あとがきにかえて─

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けんとまん1007

45
「ふつうに」という言葉。ついつい、何気なく使ってしまいがちな言葉の一つ。そうでありながら、改めて考えてみると、とてもわかりにくい、しかも、その場限りの言葉のように思えてくる。どの言葉も、人によって解釈の内容や幅が違うのだが、「ふつうに」という言葉ほど、それが大きなものなはないと思う。経験、知見、価値観などにより、どんどん変わっても行く。ふつうにいきる・・から連想する幅は限りなく違う・・だからこそ、いいのかもしれない。そこで思うことは、立ち止まって考えてみることだと思う。2023/03/24

ベーグルグル (感想、本登録のみ)

39
エリートだった著者が人生で大切にしたい事を、子供目線で書いたもの。「ふつうって何?」など、大人に対する不満や疑問など、現在の日本が抱える問題について、小学生にも分かり易い言葉で描かれ、物語としては読みやすい。一生懸命努力しても報われない事もあし、理不尽と思える事も自分自身も大人になって知った事もある。解決方法が載っているわけではないが考えるきっかけになった。2022/03/19

さっさ

7
子供向けに社会や政治を考えるきっかけとなるよう物語調で書かれた本なのだと思うけど、大人が読んで考えるべきことがたくさん書かれていた。今の日本の社会がどれだけ生きづらい状態になってしまっているか、それを解決しないままだから子供たちも窮屈で今にも将来にも希望が持てなくても仕方ない状況になっているのだということがよく分かって、何としても良い方向へ変えていきたいと思わされた。2021/06/20

ゆまたろ

6
エリート街道を進んできた著者が改めて人生で大切にしたいことを子どもを主人公に書いた一冊。大人がこういうことを大切にしないから子どももそうなるのは当たり前ですよね。ちょっと出来過ぎ感はあるけど、伝えたいことはわかりました。2021/05/14

ki-luck

5
「ふつう」が誰にとっての「ふつう」か、それが正しいのか間違いなのか。身近な体験を通して、そういったことを考えさせてくれる本。偏見が強い人ほど、得るものも多い本だと思う。私もまだまだだな、と勉強になりました。2022/05/20

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