イドコロをつくる 乱世で正気を失わないための暮らし方

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イドコロをつくる 乱世で正気を失わないための暮らし方

  • 著者名:伊藤洋志【著】
  • 価格 ¥1,320(本体¥1,200)
  • 東京書籍(2021/03発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784487811151

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内容説明

不安の感染を防ぎ、思考の健康さを保つ。縁側を自作する、近所の公園を使いこなす、銭湯に行く、行きつけのお店を大事にする、お気に入りの散歩道を見つける、趣味をつくる、一人で自然を眺める、仕事仲間、生活共同体、親しい友人を手入れする……現代において正気を失わないために各人が意識的に確保したい「イドコロ」を思考の免疫系という考え方で提案。個人でできる小さい広場のつくり方、見つけ方。

目次

序|「イドコロ」の必要性
練習問題その1
第1章|「イドコロ」とは何か
「イドコロ」は思考の免疫系の構成要素/正気を失わせる圧力を認識しよう/昔からあるイドコロの再発見とmixiの再評価/イドコロとしての伊勢講/かつてのイドコロの例/イドコロの型/生活を共同する集まり/強い趣味の集まり/公共空間に気に入った場所をみつける/日頃通える小さいお店/有志でつくるオープンな空間/倫理観を共有できる空間は居心地がいい/文明から離れて一人になれる空間
練習問題その2
第2章|「イドコロ」をどのようにつくったらよいか
思考の免疫系としての「イドコロ」を育てる/趣味の見つけ方は仕事よりも簡単ではない/気に入った公園を探そう/日頃通えるお店を持つこと/少しの篤志でオープンな空間をつくる/文明から離れて一人になれる空間/現代における生活を共同する集まりはイコール家族ではない/友人の数は多ければ多いほどいいのか? 親しい友人とは/仕事仲間が正気を保つのに有用なケースは減っている
練習問題その3
第3章|「イドコロ」の息吹(実践例)
生活共同体を兼ねたイベントスペース「下馬土間の家」――都心でできるだけボロい家を直して使い倒す/自主運営の仕事場「スタジオ4」――仕事場は自分でつくる/イドコロの歴史から若衆宿と「下馬土間の家」を考える/「有志でつくるオープンな空間」のための覚書/自然系のイドコロ「生活共同体≒家族」だけで乗り切ろうとしない/自然系イドコロとしての友人と獲得系イドコロで生じる友人/趣味のイドコロ――「竹で家をつくる会」を例に/公共空間の気に入った場所は地味だが大事/イドコロになるような日頃通えるお店を発掘する/文明から離れて一人になれる空間も重要なイドコロである
練習問題その4
第4章|「イドコロ」は思考の免疫系を構成する
人はなぜイドコロを必要とするのか/イドコロ不足で生まれるストレスは世の中に放出される/思考の免疫系を手入れする/「生活を共同する集まり」を考える/イドコロとしての「親しい友人」を考える/イドコロとしての「仕事仲間」を考える/獲得系イドコロは消えやすいがつくりやすい/意外性の「強い趣味の集まり」/「有志でつくるオープンな空間」は遍在する/日常のイドコロは素早い/人間は正気を失うものであり、そこが可能性でもある。だからこそ思考の免疫系を手入れしよう
あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

がみ

27
本書では、家族や職場といった生活の中で自ずと生じる「自然系イドコロ」と、趣味や公共空間、お店といった「獲得系イドコロ」の2つに社会生活の場を分類している。それらを複数持つことで人は正気を失わずに暮らすことができるというのが著者の主張だ。 日頃通える小さいお店や文明から離れて一人になれる空間を持つことで色んなアイディアやアドバイスを得ることができ、自分の考えが偏っていないか再認識することができる。 人は簡単に狂うし間違った方向に進んでしまう。そんな時にふと立ち止まれる「イドコロ」が今、社会に求められている。2021/05/18

パフちゃん@かのん変更

21
自然系イドコロ(家族とか、親しい友人、仕事仲間など)。獲得系イドコロ(趣味の集まり、気に入った店など)。気に入った公園や気に入った風呂を探そう。などなど・・・2024/05/03

魚京童!

19
お金があればあるほど、人は孤独になり、責任が増え、孤立する。お金がなければ、誰かと一緒にやらなければならないから、連携する必要がある。人間がどうあるべきかはわからないけど、コンクリートマンションに閉じ込められてこうして書いているのは悪くない。人と接触したところで、世界は変わらないし、心が疲れてしまう。運動は気持ちがいいのに、疲れてしまう。疲れることで強くなる。疲れるって面白い考え方だよね。なんで寝るんだろうね。そんなことを思ったりするけど、もう一歩踏み出すこともない。そうだよね。でももういいかなっておもっ2023/03/25

おおにし

17
イドコロとは人々が一緒にいられる淀みである。コミュニティのような秩序を持たない、人々が対等に存在できる場である。乱世の現在は自分の意識だけに頼ると正気を失いやすい。正気を保つためにはイドコロに居合わせた人たちが助け合う状況が必要であると著者は言う。大げさだと思う人がいるかもしれないが、最近の首相会見などをTVで見ていると、気が狂いそうになることがしばしばある。イドコロつくりが私の急務である。2021/07/31

15
SNSに縛られない、コミュニティに囚われない"居所"作り。難しそう…に思うけど、まずは近場の、ゆる楽しいスポットを探してみよう。 例えば「お花見」も、イドコロのヒントになるらしい…🌸▼#読書会 も"イドコロ"のつくり方のひとつとして紹介。また、読む時間や空間、知り合いとの感想の共有がイドコロになる、なんて記述が。著者さんの掲げる条件には全然届いてないと思うけど、これからもっと良くしていきたい。やってもらうだけじゃなく、助け合って何か作る充実感、は先月参加したお好み焼きパーティーを思い出す!笑2023/04/01

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