父が息子に語るマクロ経済学

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父が息子に語るマクロ経済学

  • 著者名:齊藤誠
  • 価格 ¥2,750(本体¥2,500)
  • 勁草書房(2021/03発売)
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  • ISBN:9784326504008

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内容説明

著者の思い:第1に、大学で勉強することの大切さを具体例をもって語る。第2に、大学で学ぶには「一を聞いて十を知る」ような賢さではなくて「一を聞いて十繰り返す」ような根気が必要。第3に、歴史の中で現代の経済社会を見つめる癖をつけてほしいという願い。第4に、未来に向かってどのような可能性が私たちの社会に開かれているのかを見つめてほしいという思い。

目次

はじめに:対話の試み

プロローグ:高校までの勉強って役に立つんだ!

準備編

第1講 「過去,現在,未来の時間のレール」を走りぬけていく経済というイメージ
【講義の前に】
 1 マクロ経済って何?
 2 ストックとフロー
 3 時間を通じた変化を数式で表してみよう
 4 対数で変化率を表してみよう
 5 ネイピア数と利子率のただならぬ関係
【講義の後で】

データ編

第2講 GDPって何なの?(所得から見たGDP)
【講義の前に】
 1 GDPとは?
 2 「生産=所得」なの?
 3 「生産=所得」までの長い,長い道のり
 4 2011年の国民純所得
 5 ストック変数・フロー変数再訪
 6 固定資本の物理的な評価と経済的な評価
【講義の後で】

第3講 GDPって何なの?(支出から見たGDP)
【講義の前に】
1 「生産=支出」に向かって
2 人生いろいろ♪♪ 支出いろいろ♪♪
3 時間の流れを無視してモデルを作ってみると
【講義の後で】

第4講 物価の物語(「生産=所得」の再検討)
【講義の前に】
 1 再び「生産=所得」について
 2 デフレーターと物価指数
 3 外国との交易があると
 4 GDPデフレーターの意味するところ
 5 データを見てみよう:デフレ感覚とは?
【講義の後で】

モデル編

第5講 消費と設備投資の微妙なバランス(消費を支える生産という考え方)
【講義の前に】
 1 万能財の世界
 2 生産関数とは?
 3 NDPが意味するもの
 4 運用資産としての万能財
【講義の合間に】
 5 消費と設備投資の微妙なバランス
【講義の後で】

第6講 金融市場の物語(その1):金利と株価
【講義の前に】
 1 金融市場とは?
 2 金利の物語
【講義の合間に】
 3 株価の物語
【講義の後で】

第7講 金融市場の物語(その2):外国為替レートと物価
【講義の前に】
 1 外国為替レートの物語
【講義の合間に】
 2 物価の物語
【講義の後で】

政策編

第8講 「現在⇒未来」の経済モデルで政策課題を考える
【講義の前に】
 1 自然失業率とは?:簡単な労働市場モデル
【講義の合間に】 
 2 資本蓄積の質とは?:簡単な資本蓄積モデル
【講義の合間に】
 3 国債は返済できるのか?:簡単な財政モデル
【講義の後で】

第9講 これまでの経済成長,これからの経済成長
【講義の前に】
 1 成長会計という重宝な道具
 2 日本経済の成長会計
 3 解明! マジックナンバーα=0.4
【講義の後で】

第10講 厳しい国際環境にある日本経済:21世紀の試練
【講義の前に】
 1 円相場と原油価格の動向
 2 交易条件の動向
 3 交易利得・損失の規模:21世紀の特異性
 4 まとめてみると
【講義の後で】

エピローグ:かならず,人生の知的訓練になる!
おわりに:手作業の楽しみ
索引

著者紹介
ほか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

37
昨年の経済学関連の本で、結構評判を読んだ2冊のうちの1冊です。あと1冊は神取先生のミクロ経済学の本です。日本のマクロ経済学関連の教科書を書かれている方が、父親と息子の対話ということでマクロ経済学の基本を教えてくれます。まあ対話形式で図や表なども多用してくれているので理解しやすいと思います。最後のほうで経済成長を論じるのは一番苦手、といっています。まさに真理だと私も感じました。2015/01/20

セイタ

4
再読!マクロ経済学を勉強し直すために読んだ!ただこの本はかなり数学的解説や式変形が難しく、読み流した部分が多々ある。ただ、数学的アプローチで現実を如何に把握できるかが一目瞭然となる。また、モデルと実際のデータを比較することも多く、見ていて面白い。2021/05/28

セイタ

4
マクロ経済学の教養書!学部で必修のIS-LMモデルが乗ってないかと思ったら、初っ端からネイピア数が乗っていた(笑)「難しいことを簡単にではなく、手を替え品を替え丁寧に!」をモットーに書かれた本であるが、無学のために理解が及ばないところが多々あり残念である。文章はだいたい理解できたが、計算式が三分の一くらいしかわからない。式変形がよくわからない。息子役がエイヤーといっぺんに式変形するのはやめてほしい。読むのは大変だったが、経済モデルを実際にデータに当てはめていく手順を見たのは初めてですためになった。2016/08/24

koji

4
齋藤先生は「原発危機の経済学」に続いて2冊目。週刊ダイヤモンド2014年ベスト経済書第4位。私は著者には学者の良心を感じ、たいへん尊敬しています。「はじめに」に、「息子に『一を聞いて十繰り返す』ような根気が必要であることを伝えたかった」と書いてあるとおり、微分、対数等を駆使した数式に苦しみながらも、読み終えました。今は十分な満足感を味わっています。私には、GDPの中身を解き明かしていく過程と、金利、株価、外為レートの関係が興味深かったですね。マクロ経済が時間のレールを走っていくスピード感を味わいました。2015/05/26

Mc6ρ助

3
実際にはほとんど中身を理解できていないが、新しい視点は得られたように思う。バブル後の失われた20年が実は90年代と2000年代では随分違うと言うことは、ある種驚き。著者のいう仮説を立てて検証することの重要性はわかるが、マクロ経済学はある種の分析結果は出せても、これから日本が進む方向を示すものではないと思うのは理解不足?2015/01/04

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