内容説明
この本は、「世界の再生可能エネルギーと電力システム」シリーズの全5巻、「風力発電編(第2版)」、「電力システム編」、「経済・政策編」、「系統連系編」、「電力市場編」を1冊にまとめた全集です。
本シリーズでは、再生可能エネルギーと電力システムの状況、将来予測、コストと便益、社会受容性と電力に関する情報(停電やコスト、将来計画など)、電力市場の仕組みなどについて、図表を豊富に用いて比較分析しています。
再生可能エネルギーと電力システムをめぐる世界と日本国内の状況の違い、その状況の違いを生みだしている誤った認識とあるべき姿について、しっかりと科学的に論じています。「2050年カーボンニュートラル」という国家目標を担う再生可能エネルギー、そしてそれに関わる電力システムについて網羅的に理解するのに最適の1冊です。
目次
第1部 風力発電編(第2版)
本書の構成とコンセプト
第2版の出版にあたって
第1章 風力発電の技術動向
第2章 風力発電データの国際比較
第3章 洋上風車と風力発電の将来
おわりに
第2版での追加情報
第2部 電力システム編
はじめに
第1章 電力システムの国際動向:意外と知らない世界の電力システム
第2章 電力自由化と発送電分離:「電力会社」を再考する
第3章 停電と電力の安定供給:停電は絶対起こってはならない?
第4章 連系線と協調制御:スマートなグリッドとは?
おわりに(何のための国際比較か?)
第3部 経済・政策編
はじめに
第1章 世界ではなぜ再生可能エネルギーの普及が進むのか?
第2章 我々の「システム」は完璧だろうか?
第3章 再生可能エネルギーのコストは誰が払うのか?
第4章 おわりに:賢く生き残るために
第4部 系統連系編
はじめに
第1章 「系統連系問題」とは、何が「問題」なのか?
第2章 古い時代の古い考え方を理解するための7つのキーワード
第3章 新しい時代の新しい考え方を学ぶための7つのキーワード
第4章 おわりに:系統連系問題は市場参入障壁問題
第5部 電力市場編
はじめに
第1章 電力市場そもそも論
第2章 電力市場の世界:新旧比較から見えること
第3章 世界の電力市場:欧州・北米との比較から見えること
おわりに(本シリーズを締めくくるにあたって)
付録 参考文献
著者紹介