女性校長はなぜ増えないのか - 管理職養成システム改革の課題

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女性校長はなぜ増えないのか - 管理職養成システム改革の課題

  • 著者名:河野銀子
  • 価格 ¥3,080(本体¥2,800)
  • 勁草書房(2020/12発売)
  • ポイント 28pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784326654116

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内容説明

〈良い校長〉になるための要素を示すロードマップは、ブラックボックス化した管理職登用を透明化し公平公正に変えるように見える。だが、教員たちの文化様式である「一任システム」を崩壊させ、女性校長の育成や登用、さらには教育全体に負の効果をもたらす。本書は、インタビューやデータを通して実態を分析し、改善の方策を考える。

目次

はしがき[河野銀子]

序章 教育改革下の学校管理職とジェンダー[河野銀子]
 1 学校教育とジェンダー
 2 教育改革と学校管理職
 3 本書の位置づけ

第一章 世界と日本の女性校長の現状とリーダーシップの特徴[村上郷子]
 1 女性校長と「ガラスの天井」
 2 女性校長の現状
 3 指導的リーダーシップと分散型リーダーシップおよび満足度
 4 スクールリーダーシップの類型とジェンダー
 5 世界および日本の女性校長の現状と課題

第二章 学校管理職のキャリア形成[高野良子]
 1 学校管理職のキャリア形成とそのプロセス
 2 インタビュー
 3 「一任」の連鎖としての校長

第三章 一任システムと見定め[田口久美子]
 1 一任システムの実相
 2 一任システムと見定め
 3 新たな管理職育成システムと見定め──教育への影響

第四章 新たな管理職育成システムの課題──管理職選考試験の受験資格と女性校長[木村育恵]
 1 女性管理職をめぐる議論の現状
 2 県立学校管理職の実態
 3 インタビューから見える管理職選考試験の受験資格要件化
 4 「一任システム」の功罪と新たな管理職育成システムの問題

第五章 ジェンダーの視点で見る学校管理職養成システム改革の現在──「一任システム」の崩壊と課題[木村育恵・河野銀子]
 1 男女共同参画政策に見る学校管理職養成
 2 学校管理職をめぐる政策動向と教員のキャリア形成
 3 県立学校管理職をめぐる実態
 4 インタビュー調査の概要
 5 インタビュー調査から得られた知見
 6 ジェンダーの視点から見た「見える化」の課題


終章 女性校長は増えるか[河野銀子]
 1 学校管理職の魅力
 2 管理職育成・登用システムとジェンダー
 3 「一任システム」における女性管理職の位置
 4 新たな管理職育成システムと女性管理職の位置
 5 女性校長の行く末

あとがき
参考文献
索引
初出一覧

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Willie the Wildcat

48
長男の参考文献を拾い読み。公立高校初の女性校長誕生の1948年から、50年強での”全国制覇”。様々なデータによる裏付けで現実を描写。旧態依然の仕組みと体質は、一昔前は業界を問わずの病。一方、管理職に拘る必要もない現代。選択肢を広げると共に、”選択”となるべく土壌形成は必須。長男から読後の感想を聞かれ、べき論と現実論を私の業界経験で語る・・・。嗚呼子供の成長を感じる。2018/02/08

nako*beary

0
学校(特に公立高校)における日本の女性管理職の少なさの原因を、管理職登用のあり方に着目して分析された本。これまではブラックボックス化しやすい「一任システム」が多かったが、登用条件を「見える化」する方向に変わってきている現在の動向は果たして女性管理職を増やすことにつながるのか。管理職のキャリア形成規格化は、男性を標準としているというしてきがおもしろかった。2021/04/09

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