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内容説明
うつ状態、摂食障害、発達障害 ……。心の悩みを抱えた思春期の子どもたちを病院に連れて行けば、すぐに病名が付き、薬も処方されます。けれど、どんな病名が付いたとしても、子どもの本当の悩みと向き合わずに問題が解決することはありません。思春期の子どもの心の悩みの背景には親子関係や両親の夫婦間関係の問題が隠れていることも多いのです。子どもが再び前向きに生きるために、親が家庭の中でできることがあるのです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ジュリ
6
思春期に多い問題は、家庭内の問題が原因となっていることがある。夫婦関係や親子の関係を改善することで、問題が解決するケースは少なくない。学校が悪い、本人の問題などで片づけてしまうのではなく、家庭内に問題がないか親自身が振り返ることが大切。2022/06/03
しげ
4
「親がすべきこと」はケースバイケースではあるけれど、根本のところで共通しているのは、夫婦が仲良くいること(夫婦としては無理でも親として協力すること)、子離れをすること、そして行き詰まったときは専門家に相談することだと感じました。2023/11/06
こうめ
4
不登校や摂食障害、家庭内暴力など、思春期の子どもが親の理解を越えた行動を取るとき、本人の問題ではなく、家庭の問題が隠れていることが多いとのこと。自分の思春期を振り返ると、ふに落ちることばかり。娘たちが健やかに思春期を過ごして大人になれるよう、これからの私の課題は子離れと夫婦の絆再構築かな。2021/04/07
ayu
3
思春期に差し掛かり、ネットにあふれている情報から子供たちがその症状に寄せていってしまっている現状もある気がする。そして、核家族化も進み、同じような悩みを持つ親にとって周りにも同じような親が存在するというのはあるいみ、安心材料にもなりうる気がする。2021/09/17
Red-sky
3
事例がたくさんで色々なケースがわかるのはいいが、どのストーリーもお決まりの型で終結していくため、もう少し親ガイダンスでやっていることの説明やら子どもの発達課題の説明があったら、と思った。最終章で少しだけまとめられていただけで全体的にニュース記事として連載していたのを一冊にまとめただけのものって感じ。精神分析の専門家だから性を発達段階別に捉えた内容でこれだけ読んで対応するのには、ヒントとなるよりそんなの無理ってなることもありそうな。2020/11/07