内容説明
ソーシャルメディアの普及とともに蔓延するネットいじめの理論的背景と構造を,心理学・教育学・社会学の視点から明らかにし,対処と予防の方策を提案する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Masashi Taniguchi
1
「協調性」と言う名の過度の同調圧力がいじめを生み出し、ネットがそれをブーストさせるという内藤先生の話は納得。学校を強制的にベタベタさせる閉鎖空間と捉えているが、一面では的を得ている。自分が学生の頃も同じ息苦しさを感じてたなぁと。いずれにせよ、ネットは通信の一形態。ネットがどのような形で人間関係を拡張させるかという観点が重要と感じた。2016/11/16
Ánië Tasartir
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客観的データと鋭い感覚を両輪に、ぶれない決意でぐんぐん進む文章に説得力がありました。仕事で必要だったので読みましたが、とても啓蒙されました。心理学・教育学・社会学それぞれの視点が明瞭で、問題がくっきりと立体的に見えてきます。2017/01/30
まさお
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★★ 初心者にもわかる非常に良い構造2021/07/21
ジム
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日本にいてこれほど子育てが困難になると誰が予想しただろうか。お隣の国を笑えなくなりそうだ。2019/10/09
鵜殿篤
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著者の加納・内藤・西川で、いっていることが相当違っていて、どうしていいのか、よく分からないところではある。 西川は「学び合い」が大切だと主張している。教科教育で子どもたちの自発的な学び合いをさせると、いじめもなくなっていくと言う。 一方の内藤は、学級という閉鎖空間そのものがいじめの温床だと言う。「みんな」という同調圧力の下では、自律的な人間ほどいじめの対象になると言う。 というわけで、西川と内藤で、まるで言っていることが違うのだった。まあ、いいけど。2019/07/27