岩波ジュニア新書 自分のことがわかる本 - ポジティブ・アプローチで描く未来

著者名：安部博枝

岩波書店（2020/09発売）

• ISBN：9784005008605

内容説明

人材育成・キャリア開発に長く携わってきた著者が，ポジティブ・アプローチの手法を活用し，若い世代が自らの長所を生かし，前向きにキャリアを形成していくための技法を語る．「自分の強み」を見つける自分発見シートや「なりたい自分」に近づくプランシートなど実践的なワークを通して未来の自分を描き出す自己発見マニュアル．

目次

はじめに
１　自分に自信がもてますか？ ●自分の強みに目を向けよう
「ありのまま」の自分と向き合ってみる
なぜ自分を肯定的に受け入れられないの？
自分の長所を活かすことで短所を補える
自分の長所に気付くための視点
２　今の自分を深く知ろう　●自分のこと，どのくらい知っていますか？
コミュニケーションで自分を知ろう
自分が知らない自分の強みを見つける
客観的な指標で自分を知ろう
・自分発見シート
・エゴグラムでわかる性格の特徴と行動パターン
３　自分の世界を拡げよう　●あなたが見ている世界は何色ですか？
自分のかけている色眼鏡は自分が望んだ色になる
自分の可能性をせばめてしまう認知の歪み
自分をどう捉えていますか
無意識にしていることを意識的に変える
新しい自分を見つける一歩
４　ポジティブ・アプローチでコミュニケーションがラクになる　●苦手な人を避けていませんか？
コミュニケーションは面倒くさいものですか
コミュニケーションって学ぶもの？
コミュニケーションの3つのチャンネル
「聴く」ことの大切さ
ポジティブ・コミュニケーションの相互作用
５　未来の私たちが生きる世界　●私たちが生きる社会はこれからどう変わるのか？
人工知能ってなんだろう？
人工知能が介護を変える
人工知能が感性を理解できるか
テクノロジーの進化で仕事の仕方も変わる
未来の働き方はどう変わる
６　今，ここからの私　●ポジティブ・アプローチで未来を描こう
自分の将来を想像すること
自分の決めた通りの自分になれるのはどうしてなのか
「なりたい自分」に近づくための勇気をもとう
将来の自分像を肯定的に描いてみよう
・未来年表
おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[RingWondeRing]

勉強では「つまづくのがそこなら、恥ずかしがらずに小学生の内容にでも戻って積み直せ」ていうのがありますが、全てにおいてそうだと実感しました。自分は、中高大と点を取るお勉強だけでそれ以外のこと何もせず、今になって足元が揺らいています。正直、岩波ジュニア新書でもアップアップでもっと戻りたいですが、今回、初めてエゴグラムの結果に素直に向きあうことができました。これだけでも進歩です。次は「動物エゴグラム」やってみよう。終盤にキャリアデザイン的な話があり、AIへの言及もあり面白かった。

2018/10/28

[AKI]

図書館本。ジュニア新書と知らずに借りてしまいましたが、せっかくなので流し読み。 自己理解を深めるまではいきませんが、中学生ぐらいのキャリアデザイン入門書としてはいいのかなぁと感じました。 自己理解だけではなく、コミュニケーションや人工知能にも触れているので、将来の自分について考えるきっかけになるはず。

2018/07/07

[リハヒロ]

ありのままの自分と向き合ってみる事が大切。しかし、自分の事をどれくらい知っているのか？（ジョハリの窓）。コミュニケーションについては聴くことの大切さについて書かれています。そして、未来の働き方の変化。方法論ではなく、こうしてみたら良いのではないですか？的な著者の心の暖かさを感じた本でした。

2017/11/25

[ブルーツ・リー]

微妙。１冊を通じて、伝えたいことが一貫していないというか…。 序盤は、自分のプラスの面を見つめて、長所を育てようとかポジティヴな事が書いてあったかと思いきや、突如として日本のAI活用事情の話になってみたり、学生時代からアルバイトで社会経験を積んだ方がいいとか一般論になってみたり、本の趣旨が一貫していないので、評価しづらい。 タイトルも「自分のことがわかる本」と、曖昧な感じのタイトルになってしまっている。 ポジティヴ・アプローチだけで１冊書くのも手だったかも。論旨が多すぎて、何の本だか良く分からなかった。

2021/10/04

[ルミー]

いきなり他人に自分のいいところを聞いてみましょう！ と言われてきけねーから本を開いてんだよ馬鹿野郎となってしまった。基本的にリア充でテンション高すぎてついていけなかった…笑

2019/03/09