宮沢賢治の地学読本

個数:1
紙書籍版価格
¥2,420
  • 電子書籍
  • Reader

宮沢賢治の地学読本

  • ISBN:9784422440231

ファイル: /

内容説明

※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

文学者として有名な宮沢賢治は地学教師でもあり、その作品の中には、地学の知識や表現がたくさんちりばめられています。本書は賢治作品を引用しながら楽しく地学を学べる人気シリーズ『宮沢賢治の地学教室』『~地学実習』の第三弾。これまでごく一部しか引用できなかった賢治作品の中から特に地学的にすぐれた5作品を厳選し、くわしい脚注・コラム解説とともに全文を掲載。賢治文学と地学の魅力に、どっぷり浸ることができます。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

がらくたどん

55
賢治作品に登場する野鳥を作品との関りと細密画で眺めた『宮沢賢治の鳥』(岩崎書店)を読んだので、もう1点。こちらは2年ほど前に購入以来すごく便利に使っている賢治作品の地学モチーフの解説本。ああだこうだと騒がしい『楢ノ木大学士の野宿』の鉱石諸氏のプロフィールはもちろん『グスコーブドリの伝記』の火山観測所のカッコよさや『風野又三郎』の気象現象の多彩さが原文併記で簡潔に図入り解説されている。「宮澤賢治は地学の伝道師」という編者のあとがきも肯ける楽しい作品ガイド。掲載は上記の他に『イギリス海岸』と『土神ときつね』2023/02/10

FFM

7
宮沢賢治の小説は読んだこともあったが、地学の知識がこんなにも多く取り入れてあると思わなかった。短編集なので一気読みできました。2020/09/20

coldsurgeon

6
宮沢賢治の詩や童話などの作品には、地学に関する言葉がよく登場する。5つの作品を全文で掲載し、そこに登場する地学用語が解説され、読解を容易にする。賢治作品を読むたびに、ある程度読み飛ばしていた言葉の科学的意味を知ると、改めて作品の名kでその言葉が選択された意味が理解でき、新たな作品に出合った気がする。2021/04/17

おだまん

4
本編を読みながら、注釈としての地学的解説を図説を交えて読めるのが嬉しい。子どものときから親しんできた童話たちがこんなに専門性に富んでいたなんて!2020/09/19

Jacard

3
「リーゼガングの輪」「石竜」とか専門用語をスルーせずに、賢二の小説を読める。古文の教科書みたいに入れられる解説がありがたい。5話どれもが物語と地学ネタが巧く混ざりあっていた。中でもバランスが最高だなと思えたのが「グスコーブドリの伝記」。物語としてもドラマチックだし、火山に対する考察もファンタスティック。中学生の時にこのグスコーブドリと「ペンネンネンネンネンネネムの伝記」で読書感想文を書いたのを思い出した。けど、どんな感想書いたんだっけ。2022/05/11

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/15994907
  • ご注意事項