祥伝社新書<br> 乱と変の日本史

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祥伝社新書
乱と変の日本史

  • 著者名:本郷和人
  • 価格 ¥924(本体¥840)
  • 祥伝社(2020/06発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784396115654

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内容説明

中世を中心に、日本史の転換点、あるいは転換点を引き寄せる要因となった10以上の乱と変を読み解いたのが、本書である。背景、構図、経過、結果を明らかにし、当時の状況、人々が求めたものを考察する。個々の事例を掘り下げ、つなげることで、歴史を貫くものが見えてくる。この国では誰がどのような時に勝利し、敗れる者は何ゆえ敗れるのか。700年にわたる武士の時代を概観、日本および日本人の本質に迫る。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とん大西

115
歴史は大好物ですが、専門書の類いは、まぁ関心が向きません(勉強感があってリラックスできん)。お気楽に歴史ロマンのゾクゾク感を楽しみたい-磯田先生も良いですが、最近は軽やかに本質を突く本郷さんの著作もお気に入りです。乱に変に役に…教科書で習ったものからそうでないものまで。味気ない暗記モノだった「○○の乱」が絶妙解釈で魅力的な劇中の一幕にみえてきます。麒麟ロス冷めやらぬ「本能寺の変」は割りとドライな解釈。ただ『信長の領国政策は謀叛と両刃の刃』の解説はナルホドなぁと唸りましたゎ。ウン、良書良書(^^)2021/02/11

パトラッシュ

68
トレンドに乗った者が勝利するとは、日本のみならず各国の歴史にも共通しているのではないか。フランスやロシア、イランの革命は旧体制の失政が積もった果てに起きたし、東欧革命やアラブの春も同じだ。変革を求める空気をいち早く察知して、実力行使まで突き進む意思と能力のある者がその時代にいるかが重要だと感じる。ただ、それぞれの事件に外から利用したり逆に潰そうとする勢力は必ず出るので、その勢力の数と広がりの違いが乱か変か役か合戦かに分ける要素と思える。妨害勢力のなかった乙巳の変や大寧寺の変の成功を見れば理解できるのでは。2021/02/19

skunk_c

35
平将門の乱から島原の乱まで、主に中世の争いをメインにしてその歴史的な意味を平易に説き明かしている。大きな歴史的視点をしっかり持っている著者ならではで、それぞれ1冊の本にもなっている観応の擾乱や応仁の乱もサクッと解説。枝葉がない分その基本構造を理解しやすかった。東国国家論については今まで読んだ中でいちばん簡潔に捉えることができた気がする。読みやすいが中身はしっかりしており、日本史を学ぶ高校生に推薦できる内容。積ん読になっている中公新書の乱三部作に手を付ける導きになりそう。ゆかりの地に足を伸ばしたくなった。2019/03/22

slider129

33
テレビでお馴染みの本郷さんによる、中世に起きた乱と変の中で転換点になる様な重要な出来事を纏めた一冊。それぞれが独立して起きていた様に思えた事件であっても、歴史という流れの中で次の時代へタスキを渡す様に影響を与えていたことがよく解る。特に応仁の乱では、いきなり細川氏と山名氏の諍いが勃発した訳ではなく、室町幕府が始まり三管領四職間でのパワーゲームが繰り返されながら、1467年に辿り着く説明を読むだけでも、この本を読んだ価値はありました。また権門体制論vs東国国家論も、中世を理解する為の新しい指針となりそう。2019/03/31

fseigojp

15
もやもやしていた鎌倉末期から室町が少しわかった りょう2019/05/04

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