内容説明
丸山健二文学賞 第3回受賞作品。主人公の若者は、自衛隊員となり、日々激しい訓練に明け暮れる。根源的な「自由」が抹殺される軍隊において、やがて若者のたった独りの反乱が始まる。個を尊び、孤を畏れぬ若者――弱者を食い物にして強者のみが肥え太る、そんな劣化し閉塞した現代を生きることは可能か。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ｋ子
0
第３回丸山健二文学賞受賞作で、実験的な作品であることは間違いないです。 すべての文章がツイッターを意識して１４０字ちょうど。１３９でもなく１４１でもなく１４０ぴったりで一つのまとまりをしていてい、これは書く労力は大変そうです。 文章表現としても、１４０字に合わせるためにやや冗長っぽくなっている所や、マルケン的表現を意図するがゆえに回りくどくなっている所などもあり、どうなのかと感じる面もある一方、１４０字でひと区切りなので、読む側としては息継ぎをしやすく、 2021/06/07
