朝日新書<br> 京都まみれ

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朝日新書
京都まみれ

  • 著者名:井上章一【著者】
  • 価格 ¥850(本体¥773)
  • 朝日新聞出版(2020/04発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784022950635

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内容説明

京都と東京はどちらが格上か。首都東京の圧勝だろうと著者は本書を書きだした。ところが……各地に残る不可解な地名から「とらや」の羊羹まで、数々の物的証拠が千年の古都のあなどりがたさを告げる。ほこらしげな京都人たちに、もう一太刀、あびせておかねば。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HMax

34
「京都ぎらい」に続いて「東京ぎらい」を書かないか、と声をかけられて書いたのがこの本らしい。そういえば、京都の人は東海道新幹線の「上り」に反発している人が多かったですね。この本の大きな収穫が二つ、①長岡京市が昔は長岡町だった。それで「家どこ?」「長岡」と京を付けないのか。JR神足が長岡京に変わった時はショックでした。②ハノイの旧名が東京だった。因みにハノイの漢字は河内。2020/10/10

Cinejazz

22
大ベストセラーの『京都ぎらい』に続く姉妹編。千年の都、 ことに洛中に住む京都人が見下している「東京」との関わりを取り上げ〝京都至上主義〟の人たちに、もう一太刀浴びせようと気を吐いた『東京ぎらい』ならず『京都まみれ』の巻 ▷東京への出張を「上京」ではなく「東下り」と公言 ▷地方創生事業として「文化庁」の移転先を京都とすることに、京都は「地方」にあらずと、「地方」から「地域」に事業名を変更させる▷天皇一家御在所の京都復帰を表明 ▷京丹波、京丹後、京田辺の出現を皮肉る「洛中京都」など、意気盛んな京都の風刺編。 2022/10/18

てん

21
「京都ぎらい」に続く本。前半は、洛中に住む京都の人々についてこれでもかという感じの勢い。完全に著者の鬱憤晴らしの本(笑)。「東京」という地名、なぜ今も京都が「京都」なのか、京都の行政区に「西京区」があること、京都市の外なのに「京丹波町」「京丹後市」「京田辺市」がある理由。後半は、京都の老舗とそれにかかわる人たちを描く。京都は、最近まで小・中・高校生が本当に勉強しないのが不思議だったが、なんとなく理由がわかった気がする。例外はあるものの。2021/11/09

キョートマン

21
京都の性格を形作った京都の成立過程に納得した。京都の傲慢で高飛車なプライドが好きだから、これからもぜひそのスタンスを貫いてほしい。2021/08/22

あられ

20
「京都至上主義者」に物申す本。「京都ぎらい」に書けなかったあれこれ、新たなことなど。いまでも言われる「東下り」にまず苦言、いつまで都のつもりでいるのか。文化庁勤務者の気持ち、ほんまのとこ、どうなんでしょう? 地方創生を地域創生と言いかえるこだわり、細かいというかあくまで地方ではないと言いたい気持ち。だが、地方ですよ(笑)。。。納得(?)したのは「ベストは同志社」。老舗のぼんぼんは京大ではなく同志社へ進学させられる意味。行きたい学校へ行けばいいと思うが、そういう訳にも行かないらしい。いろいろ事情があるんやね2020/05/02

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