夜を彷徨う 貧困と暴力 沖縄の少年・少女たちのいま

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夜を彷徨う 貧困と暴力 沖縄の少年・少女たちのいま

  • 著者名:琉球新報取材班【著者】
  • 価格 ¥1,500(本体¥1,364)
  • 朝日新聞出版(2020/03発売)
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  • ポイント 390pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784023318670

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内容説明

SNSで寝床を探す少女、大人に騙され売春の網にかかった少女、仲間との関係から窃盗を繰り返す少年……。夜の街をさまよう沖縄の少年・少女たちの姿から、日本社会全体が直面している「子どもの貧困」の実態が浮かび上がる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きみたけ

41
琉球新報で掲載された連載「彷徨う --少年少女のリアル」を書籍化した一冊。「青い海と空」のイメージの強い沖縄だが、一方で少年少女たちが毎夜「居場所」を求めて集まっているという。売買春、不登校、窃盗、大麻、妊娠、、夜の街をさまよう沖縄の少年少女たちから、日本社会全体が抱える「子どもの貧困」の実態を描いてます。取材に応じてくれた子供たちは、生活困窮や親からの虐待、学校で教師や生徒からの排除やいじめなどがきっかけで非行に傾いていく一方、何らかの形で大人が救いの手を出していれば防げたのではとも思いました。2022/06/11

たまきら

40
先日ニュースで「トー横キッズ」を知りびっくり。大阪や名古屋にも似たような場があるそうで、現在十代を取り巻く環境について無知な自分を恥ずかしく思いました。沖縄の問題に特化しているこの本を読みながら、十代のいまだけに焦点を当てたルポを物足りなく感じます。親の問題、そして祖父母の問題。虐待、望まぬ妊娠、貧困といった共通分母はあるものの、沖縄独自の問題にはいまだに戦争が深く関わっているはず。問題解決に向け尽力されている人たちの紹介部分をもっと詳しく読みたかったかな。まずは知るためのスタート本ととらえました。2022/07/08

Twakiz

30
沖縄での子供たちの貧困や虐待,性産業への従事などの実態についての内容.こんなことが普通に起こっているのですね..あとがきで取材記者に「あんたに話したら何か変わるのか」とすごんだ少年の部分が一番印象に残ったかも..2021/12/12

テツ

20
沖縄の貧困率の高さとその中で成長するこどもたちについて。金が全てではない。それは確かなのだけれど、貧困はほぼ確実にそれ以外のありとあらゆる劣悪な家庭環境と共にある。大人に頼れず仕方なくそこから逃げ出したこどもたちにまともな居場所が存在する筈はなく、負の連鎖が止まることはない。本著では沖縄がクローズアップされているけれど、これは何処だろうが起きているよな。環境を選ぶことができずに生まれてきたこどもたちをどう救い育むのかって、少子化対策と同等以上に考え取り組まなければならない。2024/02/28

lily

13
出生率が高い沖縄で若者が晒されている現場を丁寧に取材したドキュメンタリー。『裸足で逃げる』の上間陽子を筆頭に有識者も警鐘を鳴らす貧困と暴力。育ってきた環境が暴力にまみれれば、それは子供への虐待に変わる。子供は社会を写す鏡であり、大人がするべきは「指導の対象」として厳しい眼差しを向けることではなく、何よりも子供の話を聞く時間を十分に持つことであろう。簡単な結論だが、言うは易く…やり通すのが難しい。2024/02/16

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