山と溪谷社<br> 渓谷登攀

個数:1
紙書籍版価格 ¥3,850
  • 電子書籍
  • Reader

山と溪谷社
渓谷登攀

  • 著者名:大西良治
  • 価格 ¥3,465(本体¥3,150)
  • 山と溪谷社(2020/03発売)
  • ポイント 31pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784635180535

ファイル: /

内容説明

史上最強の遡行者(沢ヤ)といわれている大西良治。
沢登りだけではなく、クライマーとしても有名な大西だが、
その卓越した登攀技術で国内の最難クラスの沢を単独遡行し多数成功させてきた。
本書は沢登りを変えた男の記録。

【日本の渓谷】
三国川 五十沢川/川浦谷川 海ノ溝谷/北ノ俣川 滝ハナ沢/雑穀谷 ザクロ谷/最上川 松川/稲荷川 アカナ沢/
赤谷川 エビス大黒沢/島道川 滝ノ内沢/釜無川 尾白川ゴルジュ/能生川 フヨ谷/水無川 真沢/破間川 大雲沢/
川迫川 弥山川ゴルジュ/玉川 梅花皮沢滝沢/赤川 地獄谷/白萩川 池ノ谷ゴルジュ/海川 不動川/
三面川 岩井又沢ガッコ沢~竹ノ沢下降/飯豊川~北股川下降/黒部川 嘉々堂谷~尾沼谷下降/
早出川 広倉沢~割岩沢下降/水無川 オツルミズ沢/境川 大畠谷/黒部川 剱沢/常願寺川 称名川

【台湾の渓谷】
恰堪溪/鹿寮溪/馬霍拉斯溪/馬戞次託溪/蚊龍瀑布/豊坪溪/鹿野溪

【キャニオニング】
日本 剱沢/日本 赤谷川本谷/日本 アイシポップ川/台湾 恰堪溪/台湾  社溪/NZL Gloomy Gorge

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マリリン

51
遡行地図の読み方に触れておいてよかった。行くなら単独と感じた写真が多い渓谷登攀。写真から壁に向き合う気持ちの変化が伝わり、パーティならではの記録も、単独の記録もそれぞれの魅力を感じる。那智の滝事件は本で読み知ったが、同じメンバーも加わり登攀した恰堪渓(チャーカンシー)や、鹿尞渓(ルーリャオシー)の記録と写真は小さく写っている人間から緊迫感や臨場感が伝わってくる。山の規模は小さく認知度は低いもののゴルジュの風格は一級品という大雲谷や、アイシポップ川、不動川や池ノ谷ゴルジュ等は自然が創り上げた美を感じる。2021/12/17

hatayan

46
熟練のパーティーが入念に準備してようやく立ち入ることが許される渓谷を概ね単独で踏破。大滝や激流を含んだルートの概念図、美しさと険しさを併せ持つ写真、物静かななかに確かな情熱を潜ませた記録文を収録。国内でひととおり困難なルートを辿った著者の目線は海外へ向かい、10日以上沢で過ごさなければ抜けられない台湾、ニュージーランドの渓谷が異次元のスケールで迫ります。より特別な世界は、より困難の先にある。希うのは、心の強さに打ち勝ち、すべて自己完結できる力を得ること。「冒険」の息遣いを胃が痛くなるほどに伝える一冊です。2020/10/03

けんとまん1007

35
以前、登山はしていたが渓谷の経験はない。それでも、この凄さは感じられる。写真が素晴らしいし、ただ事ではないという感じ。まさに、心技体が一流でないと、難しい!2020/08/01

なる

24
クライマーである作者がこれまでに登ってきた国内外の渓谷における沢登りの記録を写真と共に残している。自ら最適なルートを見つけて遡行して行く困難さ、困難の先にある特別な世界への探究心と比例するように跳ね上がる命を失うリスク。そしてそれらは単独行として実施される。その中でも特筆すべきなのは48日間にわたり挑み続けた称名川の遡行。21世紀に入っても人類がたどり着いたことのない日本最後の地理的空白地帯として最後まで存在した称名廊下。それを初めて踏破した偉業に多くの紙面を割いており、その困難さは想像を絶する。2023/07/11

taku

17
この場所にいたら、その威厳や荒々しさに圧倒され、その美しさや神秘性に心を奪われるだろう日本と台湾の渓谷、滝。そこを登攀する大胆不敵、最近読んだ宮城公博氏の著書で“天才・最強”と称されていた沢ヤ、大西良治氏。沢登りとキャニオニングの豊富な写真や遡行図を含めた記録は、技術、体力、精神力を磨きながら挑戦を続けた最強沢ヤの冒険の書。見応え読み応え十分。この世界に足を踏み入れたら抜け出せなくなるのかもしれないな。2021/12/27

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/15314554
  • ご注意事項