二重らせん 欲望と喧噪のメディア

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二重らせん 欲望と喧噪のメディア

  • 著者名:中川一徳【著】
  • 価格 ¥2,420(本体¥2,200)
  • 講談社(2020/01発売)
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内容説明

ノンフィクションの傑作『メディアの支配者』から14年、驚異的な取材力と丹精な筆致で知られる著者の、待望の新作。
フジテレビとテレビ朝日は1959年、日本テレビ、TBSに続く民放テレビ第三局、第四局として産声をあげた。
テレビ局が「カネのなる木」だということが明らかになるにつれ、多くの政商、旧軍人、メディア企業、政治家たちが群がった。
なかでもフジ、テレ朝の2社に深く食い込んだのが、出版社「旺文社」を経営する赤尾好夫である。自らが支配するラジオ局文化放送を通じて両社の株を握り、テレビ朝日では東映社長の大川博を追い出し、経営権を握った。
その息子・赤尾一夫もテレビ朝日の大株主として独特の存在感を発揮、さらにマネーゲームへと狂奔していく。テレビの系列化に乗り遅れた朝日新聞はその間隙をつき、テレビ朝日を支配しようともくろむ。
一方のフジテレビのオーナーとなった鹿内家だが、突然のクーデターによって鹿内宏明が放逐され、日枝久による支配体制が確立される。
しかし、その後も、フジの親会社・ニッポン放送株の10%を握る鹿内宏明の存在が、日枝に重くのしかかった。それを振り払うためのニッポン放送、フジテレビの上場が、思わぬ「簒奪者」を呼び込むことになる――。
絡み合うようにうごめく二つの「欲望のメディア」。
膨大な内部資料を入手し、その相貌を赤裸々にする。

目次

プロローグ 知りすぎた男
封印されたファイル
鹿内家と赤尾家
第一章 金のなる木
マルチェリーノ神父の資金力
出版人・赤尾好夫の原点
「時流」に乗る野心家
第三、第四の商業テレビ局
寄り合い所帯の「日本教育テレビ」
満州から来た男たち
佐藤栄作の人脈と影
陸軍と朝日新聞の共同事業
大川博社長のテレビ局私物化
朝日新聞オーナー・村山家
下剋上で就任した社長
テレビ免許の仕切り人・田中角栄
朝日新聞の改革者・広岡知男
「村山家封じ込め」工作
「造反」した創業家の次女
トリックスター・三浦甲子二
政商と地方テレビ局
仕手戦「敗北」の末路
後継者・赤尾一夫
東京と大阪の「腸捻転」を解消せよ
「テレビ朝日」に社名変更
「電波談合」
安倍晋太郎のタニマチ
「直紀をよろしく」
「平成新局」と政治家
六本木の新社屋
社史から消された男
第二章 喧噪の時代へ
赤尾好夫の死
岡山の政商・林原
世代交代
リクルートという「潜在敵」
NTT初代社長人事をめぐる暗闘
「濡れ手に粟」の株割り当て
赤尾兄弟の絶頂
第三章 マネーゲーム
社主・赤尾一夫の「城」
オランダの節税会社
フジ上場計画とニッポン放送
顧問弁護士の諫言
「8」という数字へのこだわり
赤尾一夫の錬金スキーム
「カネの匂い」に群がる者たち
「黒船」マードック登場
上場する必要はなかった!
ソニー・出井の仲介話
「ディズニーがフジを買収」情報
次の標的
週刊文春の脱税報道
赤尾一夫の妻の怪死
右翼に攻撃された日枝邸
「放出」された実力者
ソニーとの「破談」
第四章 簒奪者の影
「上場請負人」の退場
ITバブルのあだ花
堀江貴文とフジサンケイの接点
会社員の枠をはみ出した男
「納期が遅れたら命を貰う」
「改革の旗手」と通産官僚
村上世彰のルーツ
失敗に終わった「前哨戦」
「グリーンメーラー」という批判
プロジェクト・プラネット
一一八五億円もの売却益
「放送」の特権に風穴を開ける
村上のニッポン放送訪問
フジテレビの「露払い」を演じる
第五章 争奪戦
膨れ上がる「失念株」
「お宝をどうするのか」
村上の「両面作戦」
産経新聞会長・羽佐間の本心
「ただ儲けるだけ」ではダメだ
四人だけのチーム
堀は埋められた
十二年ぶりの極秘会談と秘密交渉
グループ内部の溝と断絶
「出口探し」に焦る村上
屈辱の株主総会
潰れた「三木谷カード」
堀江貴文の挑戦
「もう会うのは止めよう」
村上世彰の新たな策略
「ニッポン放送はなくなってしまいますよ」
謀略に次ぐ謀略
「彼はやりすぎだな」
ホワイトナイトの登場と終戦
アナウンサーはなぜ自殺したか
第六章  亡者の群れ
阪神タイガースという禁断の果実
潜行取材する司法記者
鹿内家の孫の入社
「絶対、天罰が下る」
エピローグ