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内容説明
※この作品は大人が楽しめる絵本です。児童向け絵本ではありません。
お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。
鬼才タナカカツキが描く「太陽の塔」の日常。
千里の丘にそびえ立つ、高さ70mの太陽の塔。その太陽の塔がわれわれと一緒に日常生活を送っていたら? そんなタナカカツキの空想が絵本になった。ここに描かれる太陽の塔はけっしてスーパーマンではない。むしろ失敗ばかりのさえない存在だ。タイトルは「みんなの太陽の塔」。そこに本書のメッセージがある。かっこ悪くてもいいじゃないか。その方が輝けるだろ? 岡本太郎の言葉が聞こえてくる。「みんなが太陽の塔」なのだ。プロデュースは岡本太郎記念館館長の平野暁臣。
※この作品はカラー版です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
厩戸皇子そっくりおじさん・寺
51
これはまあ面白い(笑)。『バカドリル』のタナカカツキならではのミニ絵本。日常のあらゆる場所に太陽の塔が。太陽の塔大喜利みたいな本である(「こんな太陽の塔はイヤだ」みたいな感じ。鉄拳の昔のネタみたいでもある)。この調子でラストまでずんずん進んで行くのかと思いきや、途中で今まで出て来た人物による太陽の塔評のページがあったりして飽きずに読める。ラストは岡本太郎のメッセージ。良いメッセージである。太陽の塔の本書での数々の失敗を励ます様なメッセージである。お笑いと芸術の良いコラボレーションだと思う。2015/11/04
gtn
25
「弱いまま、ありのままで進めば、逆に勇気が出てくるじゃないか」とは岡本太郎氏の言。しかし、それがどれほど困難か、図らずも氏が創った太陽の塔が教えてくれる。2020/12/05
だいきょ
18
近所の本屋さんで開催中の「太陽の塔フェア」で発見。大好きな太陽の塔をモチーフにした絵本だが、いやぁ実にくだらない!三枚目キャラの太陽の塔に哀愁さえ感じる。でもこうして取り上げられるのは、太陽の塔の存在感ゆえだろう。2014/10/25
すぎの
17
作者は『バカドリル』『フチ子さん』で有名なタナカカツキ。大阪万博公園にそびえたつ高さ70mの彼が、実生活に存在したらどうなるかを描いた、ひじょうにシュールな絵本。かくれんぼをすれば一番に見つかり、タクシーに乗れば降りれなくなり、審判をすれば誤審してしまう。ここに描かれている彼は何をしてもかわいそうなくらい失敗ばかり(しかも同じ過ちを繰り返す)で、これは蹂躙なのじゃないかと哀れんでしまうほど。しかしラストに引用された岡本太郎の言葉にそれまで受けた印象がぐるんと一回転させられる。元気のでる、良書だと思います。2014/12/21
かづ
11
大阪じゃないと見つからないだろうなって思って京都で購入(笑)ゆるうてゆるくてかわいい。いとおしい。太陽の塔が。あと岡村太郎が深い。2017/01/27