講談社文庫<br> 東海道をゆく 十時半睡事件帖

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講談社文庫
東海道をゆく 十時半睡事件帖

  • 著者名:白石一郎【著】
  • 価格 ¥715(本体¥650)
  • 講談社(2019/12発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062753210

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内容説明

著者の死生観が結晶した終わりなき旅路。人気シリーズ最終作!
「生きる者は生き、死ぬ者は死ぬ」。福岡藩江戸屋敷総目付を務める名物老人・十時半睡(とときはんすい)は、重病の息子弥七郎(やしちろう)を見舞うため、国許(くにもと)への旅に出る。息子の天運を信じる半睡は、あえて陸路・東海道を悠々と旅してゆくのだが、道中には様々な事件が巻き起こる。惜しくも著者の絶筆となった人気シリーズ最終作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

タツ フカガワ

13
息子弥七郎が重病ということで国元に帰ることになった十時半睡は、途中熊本藩江戸屋敷で急死した夫の遺骨を抱えるおのぶと旅を共にする。これまでの短編連作ではなく長編ロードノベルの趣で、もっとも半睡の人柄が伝わるシリーズ7作目(最終巻)でした。ただ東海道五十三次の半ばあたり、新居の関所を無事越えたところで「絶筆」の文字。残念ながらシリーズは幕を閉じましたが、いつかまた『庖丁ざむらい』から読み始めたいと思います。2019/11/19

Ribes triste

13
十時半睡事件帖最終巻。息子の病気悪化の報を聞き、福岡藩まで戻る旅道中記。読んでいる自分も東海道を旅しているような気分にさせられる。道中の思いがけない出会いもあり、物語がこれから面白くなりそうな所での「絶筆」。それでも、半睡の活躍を最後まで読めたのは嬉しい。2018/03/09

TheWho

12
福岡藩総目付で隠居の十時半睡が、藩内の騒動を巧みに裁く短編連作の人情時代小説で全7巻の「十時半睡事件帖シリーズ」の最終巻で著者絶筆本。息子の病気の為に国元へ帰る旅程を描く、白石版の東海道膝栗毛である八編の物語。本シリーズで異彩を誇った十時半睡が、本最終巻で特に内面を描写し、かつ新たな一面を見せた物語であった。そして次の物語へと展開する行でと、「絶筆」との結が象徴的であった。人の営みを温かくも哀愁深く綴った著者真骨頂の心に残るシリーズです。2016/02/06

うさこ@タッタカタ

9
再読 NHKの時代劇シリーズで見て それからはまりました。島田正吾でしたか すごーいよかった。当たり前ですよね。素晴らしい役者さんでしたからで、枯れたおじいさま主人公好きの原点かなあ〜。偏屈 頑固 だけど物事にこだわらない。 いいなあ〜根岸奉行なんかも同じ分野かしら。 未完なのが悲しいよ。2013/11/02

めにい

8
なんとこれが絶筆なのですね。新たな半睡の生き方を見せてくれそうだったのに、親子の対面も見たかった。残念です。合掌。2016/04/11

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