内容説明
1972年、渋谷陽一、橘川幸夫、岩谷宏、松村雄策の4人の創刊メンバーでスタートした「ロッキング・オン」。レコード会社側からの一方通行の情報を伝えるファンクラブ的音楽雑誌と一線を画し、リスナーがミュージシャンと対等の立場で批評するスタンスで支持を集め、いまや音楽雑誌の一大潮流となった「ロッキング・オン」は、いかなる場から生まれたのか。創刊メンバーの一人である橘川幸夫が、創刊の時期から約十年の歩みを振り返るクロニクル。ロックがいちばん熱かった時代、70年代カウンターカルチャーの息吹を伝えるノンフィクション。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
山田太郎
64
増井元編集長に続き、今度は創刊時の話。あっちより真面目というか固め。読者歴30年になるけど、さすがに創刊時は知らない。最近あんまり面白くないというか惰性で読んでる。初期衝動というか初めの誰にでもケンカ売るような感じがやっぱり面白い気はする。古いロッキングオン欲しいんだけど、どこかで売ってないかな、東京行かなきゃだめかな。2016/12/09
ひめありす@灯れ松明の火
48
あの頃、彼らは最強の「運命共同体」だった。ロッキング・オンといえばもう私がそれを目にする頃にはロッキン・オン・ジャパンなどに代表される勝算のあるビジネスモデルでした。そんな彼らの若い頃、今はもうロックの現場から離れた人による日本のロック黎明期のお話です。私達が今親しんでいるものに確実に繋がっている。力一杯「ひーたーちーなーかー!!」と叫べるのは、彼らが言いたいものをいう力をくれたから。だけど今のロックは本当にそういう力を持っているかな?格好だけ、スタイルだけになっていないかな、そんな事も少しだけ思いました2017/01/31
confusion_regret_temptation
23
渋谷陽一氏のことを書いた本ではない。橘川幸夫氏という、創刊当初から一緒にいた方が思い出を綴った書。ところどころで挟まれる当時の評論はほぼほぼ若者のオナニー感はあるけれども、若者特有のリアリティを伴った文章で、共感も得られたからこそ続き大きくなったのでしょう。既にROは四世代目くらいにはなっているが、松村氏も渋谷氏も亡くなり、本当にひとつの時代が終わったことを痛感します。2025/08/20
山田太郎
20
個人誌というか同人誌みたいなものでここまで成功した雑誌ってあんまりないのではないかと思った。よく途中で止めなかったなというぐらい酷かったみたいだけど続けるというのも才能だなと。評論家というより編集者というより経営者としての才能あったのが良かったというかそれでもDJやったりとか才能豊かな人ではあったのだろう渋谷陽一、病気大丈夫かなというか大丈夫じゃないから引退したんだろうけど、なんか最後に渋松やってくれないかなと。2024/09/23
今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン
12
ROの会会員だった、という黒歴史の私です。ミニコミもつくってましたよー。この方の独特の文体、信者さんもいっぱいいるかと思われますが、渋谷陽一を斜め上にあおぎみて、という立ち位置の取り方も受け継いでいるような気がして。2017/01/27




