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内容説明
地球と人類にとって、太陽は最大のエネルギー源で、このエネルギーで生命は繁栄してきた。太陽は毎日決まって姿を現し、毎日同じように輝き、毎年同じ季節のめぐりをもたらす変わらない存在として認識されてきた。しかし、いま、太陽は変わる存在として認識され始め、地球や人類をはじめ様々な影響を及ぼしていることが分かってきている。いま、社会的に注目される「太陽物理学」を豊富な観測データを用いて分かりやすく解説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
月をみるもの
12
屋久杉に記録された774〜775年の炭素同位体( C14) 増加を引き起こしたのは、やっぱり太陽のスーパーフレアだったんかな。日本だと吉備真備が死んで、空海が生まれた頃か。。 https://wired.jp/2012/12/06/mysterious-radiation-event-of-774-might-be-a-little-less-mysterious/2019/12/22
はちめ
9
タイトルそのままの内容、刺激的な表紙の写真のほか豊富なカラー写真と図表が使われていて読んでいて楽しい。全てを理解できた訳ではないが太陽の内部の動きや地球への影響が理解できた。意外だったのは、太陽活動の増減が地球温暖化へどのような影響を与えているかは必ずしも明らかではないということ。太陽は非活動期に入り、地球は寒冷化しつつあると確信していたのだが。☆☆☆☆★2019/07/02
hiyu
8
やはりこういうジャンルは好きである。細かいことへの理解はさておき、太陽が変動しうるものであることが良く理解できた。少々だがもやもやとしていた理解がスッキリとなったという印象だろうか。太陽の奥深さが十分伝わった。2019/10/25
yuminnie.o
5
『気候で読む日本史』で気候変動の要因の一つが太陽活動との事で気になって読んでみたが、太陽や宇宙に関して無知だったために1章はやや苦労した。 逆に2章から太陽ってなんぞや〜と始まるのでようやくなんとなくではあるが理解できた。 過去の文献やデータが不確定ながらも如何に大事か、データ観測技術の発達を知った。宇宙というとてつもない壮大なスケールのものを科学的に分析することがこれからの地球の行く末や現在の文明に与える影響などを把握することとなり、なんとロマンに満ちた学問なんだろうと思った。2019/09/13
mft
5
この手の本の中ではかなり解り易く書かれている。地球温暖化太陽主因説で取り上げられる論拠も研究の進展によってだいぶ突き崩された、という印象(この本は基本的に穏当な立場で、そういう説を支持するでも頭ごなしに否定するでもない)。2019/08/24