内容説明
天才プロファイラー・羽吹允は、九歳のときに誘拐され、一年後に発見されてから、超記憶症候群を発症していた。二十年ぶりに会った小学校の友人からもたらされた情報は、最近起きた事件と過去の誘拐を結びつけるものだった。記憶を丹念にサーチする羽吹に見知らぬ番号からSMSが届く。指定された部屋にあった変死体は、過去の事件の関係者。羽吹の記憶の扉は開くのか。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
aquamarine
77
超記憶症候群の羽吹がそれを発症するきっかけになった誘拐事件の間の一年の空白の記憶。今回はそれに焦点があたります。見知らぬ番号から届いたメッセージにより誘い出された部屋にあった変死体…被害者はなんと過去の誘拐事件の関係者。事件そのものの謎を追うよりもそれが羽吹の過去にどのようにつながるのかが気になり一気に読み進めました。更に強くなる相棒神尾の存在、そして彼の妹も羽吹の今後に大きな力となりそうです。ラストには驚きました。次巻の発売が本当に待ち遠しいです。繋がっているので読まれる方は一作目から順にどうぞ。2020/02/12
yu
55
Kindleにて読了。シリーズ3作目。羽吹の無くした過去が少しづつ明らかに。ラストの展開が・・・。この後、どうなるんだろう。せっかく打ち解けてきたのに、まだ閉じこもってしまうのでは。2019/11/03
佐島楓
54
羽吹の秘めた感情が明らかになっていくにつれ、彼が一番人間味あふれる存在であるように思えてくる。しかしうまくひっくり返してくれますね。どうなっちゃうんだこの試練。2019/04/26
papako
53
シリーズ3冊目。すごく読みやすく、すいすい読了。最初なんだかなって思った神尾のキャラが本当に救いになっている。展開は想定内。さてさてどこに着地するんでしょう。あの人が怪しい?それとも全く別の人なのか。。。2019/10/27
よっち
41
最近起きた事件と自らの過去の誘拐を結びつける情報。記憶を丹念にサーチする羽吹に見知らぬ番号からSMSが届き、指定された部屋で過去の事件の関係者の変死体に遭遇する第三弾。変死体の事件と過去の事件の関連性を疑い独自に調査する羽吹、彼の母と父が離婚した理由も明らかになってゆく緊迫感ある展開で、そんな状況で羽吹を気にかけ支えてくれる神尾たち同僚や友人たちの存在の大きさを改めて感じました。ようやく掴みかけた過去に繋がる糸を見失いかけた矢先に起きた衝撃的な急展開。ここからどういう形で決着をつけるのか続巻に期待ですね。2019/05/28