バイオハッキング - テクノロジーで知覚を拡張する

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バイオハッキング - テクノロジーで知覚を拡張する

  • 著者名:カーラ・プラトーニ/田沢恭子
  • 価格 ¥2,970(本体¥2,700)
  • 白揚社(2019/02発売)
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  • ポイント 810pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784826902052

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内容説明

大学や企業の研究室で、バイオハッカーの地下室で、「世界の感じ方」を変える研究が進められている。キーワードは「バイオハッキング」。身体を「ハッキング」して知覚を操作しようという研究では、今まさにSFが現実になろうとしている。

視覚や聴覚などの五感の研究、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)の開発の現場で、いま何がおこなわれているのか? 知覚能力を高め、未知の感覚を手に入れることはできるのか?

脳をハッキングして心の声を再現しようとする研究者や、AR装置で現実を拡張しようとする起業家、さらには自らの身体に装置を埋め込んで新たな感覚を得ようとするバイオハッカーなど、多彩な面々が挑む、いま最も刺激的な知覚科学の最前線。

目次

はじめに
第1部 五感
1 味覚 ……第六の味を見つけられるか?
2 嗅覚 ……においが呼び覚ます記憶
3 視覚 ……人工網膜がもたらす新しい視覚
4 聴覚 ……心の声を機械で再現できるか?
5 触覚 ……手術支援ロボットと触覚

第2部 メタ感覚的知覚
6 時間 ……一万年時計と原子時計
7 痛み ……体の痛みと心の痛みの関係
8 情動 ……文化が感情に影響を及ぼす

第3部 知覚のハッキング
9 仮想現実 ……VRによる新たな知覚体験
10 拡張現実 ……AR装置による知覚の拡張
11 新しい感覚 ……バイオハッカーの身体改造

謝辞
訳者あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

roughfractus02

7
人体はニューラルネットワークであり、そのターミナルである脳は可塑的性質(plasticity)によって、肉体のある部分の衝撃による信号も心理的衝撃のそれも同部位で処理し痛みとして表出する一方、五感に対する未知の刺激を新たな感覚として分類し表出する柔軟性を持つ。文化によって表出の仕方が違う感情も脳の可塑性に依ると著者はいう。本書の刺激的な邦題に隠れた原題We have the Technologyに垣間見えるのは、plasticな脳と神経網としての人体をマシンで操作すれば世界を拡張できるという確信である。 2019/07/19

tellme0112

7
アリシゼーション返却日の図書館で新刊棚で出会った本。目次を見て、借りずにはいられなかった。難しいから途中で挫折覚悟で手に取るが…面白い。ダイシーカフェでコーヒー飲みながら読みたくなる本だったよ。図書館本で、飲み物飲みながらとかは、マナー違反なのでしませんけどね。至福。本と本とのつながり。川原礫さんもこういうの読んでるんだろうか…。2019/02/15

Pustota

4
知覚がいかに文化や言語に影響されるか、そして技術によってどう変わるかのドキュメンタリー。身体改造による新しい知覚については、現実は厳しく地味な印象。一方で徐々に身近になってきたVRの章は予想以上に刺激的だった。結局脳は出来事を解釈する、いわば(一部のSF作家が好きそうな言い方をすれば)物語を作る装置であり、斬新で強烈な刺激を与えなくても没入できる物語があれば十分強力に脳に作用するということではないだろうか。味覚や情動をめぐる文化と言葉の問題も面白かった。期待してたのと違うところで楽しめた本。2019/04/13

YUJIRO

2
知覚と言葉(概念)はどちらが先かという問題は興味深い。また、心の痛みと身体の痛みが実は同じ現象かもしれないというのも面白い発見だった。また、VR,ARの可能性を感じさせられた。今後は治療と増強の問題やプライバシーなど倫理的な問題を解決していく必要がある。2019/04/02

takao

1
ふむ2021/06/07

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