集英社文庫<br> 彰義隊遺聞

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集英社文庫
彰義隊遺聞

  • 著者名:森まゆみ【著】
  • 価格 ¥693(本体¥630)
  • 集英社(2019/02発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
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  • ISBN:9784087458206

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内容説明

150年前の5月15日、江戸の町は戦場と化した。西郷率いる新政府軍に彰義隊らが立ち向かった上野戦争。いまも銃痕や刀傷が建物に残る。戦争の様子はどのようであったのか。たった一日で制圧されたが故に「烏合の衆」と蔑まれてきた彰義隊の真の姿とは。当時を知る人々の貴重な証言と、膨大な資料をもとに検証する迫力のドキュメンタリー。教科書では学べない、生きた歴史の手触りが感じられる本。

目次

はしがき
第一章 墓を建てた男、小川椙太
第二章 幕末三舟
第三章 彰義隊結成と孤忠、伴門五郎
第四章 東叡山寛永寺
第五章 慶喜謹慎
第六章 渋沢栄一と成一郎
第七章 香車の槍、天野八郎
第八章 錦ぎれ取り、西虎叫畢
第九章 挿話蒐集
第十章 団子坂戦争
第十一章 黒門激戦
第十二章 輪王寺宮落去
第十三章 戦争見物と残党狩り
第十四章 三つの墓
第十五章 隊士のその後、松廼家露八のこと
光るかと見るまに消ゆる花火かな――あとがきにかえて
補遺・ゆかりの人々のことば
明治百五十年の年に。再文庫化によせて
主要参考文献
彰義隊関連年表

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

駄目男

16
女流ノンフィクション作家として、昔は角田房子、澤地 久枝、瀬戸内晴美。現在はノンフィクション作家、堀田恵子、梯久美子、そして森まゆみ。この6人は絶対な存在で讃辞を送りたい。資料を虱潰しにあたる著者の凄まじい執念は、私のように浅学の徒にはやや難解だが、それでも苦心惨憺、なんとか読了に漕ぎ着けたが、ところどころ漢文調の文章などあり読みづらいことこの上なし。膨大な登場人物の事績を追うだけでも大変なエネルギーを要する。時代の転換点において大きな役割を果たして上野戦争および彰義隊については、今や風化が進み、2021/09/22

たつたあお

10
上野戦争で戦った彰義隊に関する調査と聞き書き。隊全体の装備や戦い方というよりは、庶民からみた彰義隊がどのようなものだったか、上野戦争当時の雰囲気はどうだったか、の部分が多い。上野戦争前後の空気感が伝わってくる。2022/05/14

みこ

10
各隊士のキャラ立ちが弱いため新選組ほどのドラマ性もなく、平均年齢がオッサンなため白虎隊ほどの悲劇性もない。首都で戦争したにもかかわらずどこか地味な印象の彰義隊をこれでもかというくらい掘り下げた一冊。幕府に忠義を尽くした徳川侍による首都決戦と認識していたが、実態は上野に蟄居した慶喜を守るため慶喜に忠義を尽くした一橋系の侍たち(非武士出身多数含む)だった。彼らもまた守るべきもののために戦った侍たちだったのだ。2019/03/21

takao

2
ふむ2024/01/13

古川 みどり

0
日本にも内戦はあった。明治維新が、まさにそれである。勝&西郷コンビのおかげで、焼け野原になるのを免れた、とはいえ、彰義隊 vs. 明治政府の戦いはあったのである。 関ヶ原の戦いよりもあっけなく終わってしまったけど、亡くなった方々、なにがなんだか分からないまま逃げ惑った人々、寛永寺首座の逃げ惑う様……未だに「先の戦争」と言えば、戊辰戦争を指す、という方が亡くならない前に聞き書きされた貴重な記録。ぜひ、お読みください(私見ですが、森まゆみさんの本に外れはないです!)

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