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内容説明
日本人なら知っておきたい古き良き「みやび」の時代、316の知識。 ●後宮に渦巻く嫉妬 ●中宮安子のヒステリー ●清少納言は醜女だった? ●厳しかった平安美女の条件 ●多かった近親結婚 ●男にとって有利な離婚制度 ●命を賭けた当時の出産 ●食事は簡素、衣服は贅沢 ●一夫多妻制が女流文学を生む土壌となった 平安時代を完全ガイド!! 平安美女・嫉妬の後宮・ヨバウ(結婚)・夜離れ(離婚)・女流作家・貴族・怨霊・東国政権など完全網羅。小説・古典・テレビがより面白くなる。平安朝の歴史と文学の研究の第一人者が分かりやすく紹介。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
井月 奎(いづき けい)
31
皇族、貴族などが生み出す美があまりに光り輝くために闇に隠れることとなった市井の人々。穀物を作りながらも自らの食に事欠くその人々がいなければ『源氏物語』も『伊勢物語』も存在しないのです。その思いに軽いデジャヴを感じました。古代ギリシアです。かの文明も奴隷に土台を持たせた文化人、知識人、芸術家が大文明を創り出したのです。近現代に不備はあってもおおむね平等です。そこから千年の美が生まれるのでしょうか?生み出せると信じます。隷属された人々の上に成り立つ美よりも、平等の中から生まれた美こそ尊びたいと思うのです。2017/12/31
宇宙猫
16
飛ばし読み。平安時代が好きな人は知ってる内容が大半じゃないかな。2019/02/28
餅くま
4
今平安文学ブームが私の中で来ているので、参考になればと手に取りました。高校生の頃、源氏物語を途中まで読みましたが、行事など文化、習慣が分からないところがありました。それらを学ぶことが出来ました。今源氏物語を読むと、面白いかも。2022/11/25
maekoo
1
平安文学の専門家山中教授による力作で平安時代を知る上で大変参考になる本です 史料として年中行事・後宮の女性・皇族貴族・人物・冠婚葬祭・風俗文化・宗教・文学・荘園等9の項目に分かれ的確にしかも簡約に全編316の項目で解説されています 平安遷都から藤原氏全盛の頃までの内容ですが簡潔でいながら大変内容が深く勉強になります 更に面白い平安末期については残念ながら割愛されています(内容が大きくもう一冊出来てしまいますね) 又各項目の章末コラムが秀逸で平安時代がどういう時代だったのか鮮明に浮かび上がってくる良書です2020/12/23