光文社新書<br> 百まで生きる覚悟~超長寿時代の「身じまい」の作法~

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光文社新書
百まで生きる覚悟~超長寿時代の「身じまい」の作法~

  • 著者名:春日キスヨ
  • 価格 ¥902(本体¥820)
  • 光文社(2018/11発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334043797

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内容説明

多くの高齢者が「ピンピンコロリ」を目指すが、現実は70代までは元気でも、80代、90代は老いの坂をヨロヨロと生き、ドタリと倒れ、誰かの世話になって生き続ける高齢期が待っている。しかし多くの高齢者が、「子どもの世話にはならない」と言いつつも、ドタリ後を「成りゆき任せ」で迎えてしまうのはなぜなのか。元気なうちにどのように「身じまい」の支度をすべきか、またそうした文化をいかに構築すべきかを明らかにする。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とよぽん

60
かなり以前から読みたいと思っていた。読み終えた今は、「身じまいの文化」についてしっかり考えるために必ず再読する日が来ると確信している。日本人がこんなに長生きするようになったことに、誰もが困惑している。健康寿命などという言葉も出現した。しかし、老いと病と死は避けられない。自分が高齢になって人の助けがないと生活できなくなったら・・・。著者が日本に「身じまいの文化」をと訴えている切迫感が伝わってきた。2022/12/10

ネギっ子gen

59
【「身じまいの文化」を創出し、それを社会的に共有していく取り組みが必要】「介護とジェンダー」で山川菊栄賞受賞の家族社会学者が、90~100歳間近の元気長寿者、70~80の高齢者、家族などから聞き取りをした。<「歳をとる」ことには「歳には勝てない脆さ」があるだけではない。「歳をとっても“私”は“私”」と状況を新たに拓いていく力を人は持っている。「自分に足りないところは人に助けてもらえばいい」「他人の世話になることをみじめと思わない」。そうしたことを、私は「元気長寿者」たちから学ばせてもらうことができた>。⇒2023/08/13

ニッポニア

47
人生100年時代、覚悟という言葉が重くのしかかりますね。誰も、自分の死など想像せず、しかし、子供たちには世話にならない、と漠然と考えている。実際、怪我や病気で自由でなくなると、思っていなくとも、結局世話になることになる。元気なうちに、話しておこう。以下メモ。日課を遂行し続ける、必要とされる、が元気を維持する。高齢者にとって、転けることは致命傷になりかねない。元気なうちに支援者、後見人を見つけておく。悪徳業者にむしり取られる認知症高齢者。高齢の入院はパニックを起こす。一人暮らしの頑固な高齢者の問題は重大。2023/06/24

クリママ

46
90代で元気に活躍している人たちの紹介。こうあれということか。でも、私の柄じゃない、などと読み進めるうちに、ややや…、終末医療、葬儀、相続、墓のことを言い残して満足しているのは大間違い。死にたいときにスッキリ死ねるわけじゃない。どんなに元気でいても、自分のことができなくなるときが必ず来る。大切なのは、死後よりも、その時のこと。子供の世話になりたくないと言いつつも、子供に丸投げか。すごいことを気づかせてくれた。巻末の具体例もとても役に立つ。ものを増やすことはやめていたが、これは手元に置いて研究しなければ。2023/02/11

たまきら

37
ていねいに「百まで生きる人たち」を取材されていて、個人個人の体験や統計を読みながら自分の老後に思いがいきました。同時に超高齢社会となるこの国を支えることになる若い人たちにも…。20年ぐらいで私たちも70代になる。その時、日本はどんな状態だろうか?2023/01/13

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