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内容説明
springに「春」「ばね」「泉」の異なる意味があるのはなぜなのか。
B.C.とA.D.は何の略? シンポジウムは、もともと「飲み会」という意味だった──?!
古英語にラテン語やギリシャ語が混じりあって豊かな語彙を生み出してきた英語。
身近な単語の由来を掘り下げることは、英語の意外な歴史に触れるきっかけであると同時に、
ボキャブラリーが芋づる式に増えていく記憶術でもある。
9言語に精通する達人が、語源の楽しみを綴る113話。
*本書は、2011年に刊行された『語源の楽しみ』を改題したものです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケディーボーイ
10
ラテン語ped(足)からpedicureやpedalなどが派生。 ラテン語cent(100)はcent-uryやpercent。 そしてそれを合わせて百足はcentipede。 言われてみればなるほどと納得できる例がいくつも出てくる。 知らない単語でも予想できるようになるかもしれないし、単語学習の足がかりにもなる。2020/09/30
takam
10
雑誌で掲載されてた英語の語源の記事をまとめたもの。一つ一つの内容はかなりあっさりしている。全てを頭に残すことは難しいが、分かりやすい文体で説明も明快で好感が持てる。英語の先祖はウクライナ辺りで生まれて、その後ノルマン人やフランス、ラテンの影響を受けて今の言葉になったらしい。文化をミックスするほどに言語が豊かになることが面白い。2019/12/21
くまくま
6
ラテン語までルーツをたどると関連のなさそうな複数の言葉にたどり着く面白さ。tenantとtennis、Tenorが繋がるのに特に印象に残った。なんとなく似ている単語も実は親戚かもしれない。2020/02/24
あかつや
5
エッセイ。ラテン語やギリシャ語など、ある英単語の語源となった語と、それが変化するちょっとした決まり事を知ることで芋づる式に語彙を増やせるというコンセプトの本。お話も軽妙で面白く、自分が中学生の時にこれを手にできていたら英語学習に革命が起こったんじゃないかと、一瞬考えたよ。でもそんなことはないよな。いま読んでるから楽しめるんであって、当時これを渡され(自分で選んで手に取ることはありえない)ても教科書や参考書の一種と分類されて本棚のどこかに封印されたことだろう。つくづく本との出会いはタイミングだなあと思うよ。2023/06/29
samandabadra
1
ギリシャ語・ラテン語の知識がちりばめられていて理系の学生におすすめの一冊として紹介できる本2021/09/23