超訳 カーネギー 人を動かす

著者名：デール・カーネギー【著】/弓場隆【訳】

ディスカヴァー・トゥエンティワン（2018/08発売）

• ISBN：9784799323540

内容説明

人間関係の黄金律として80年を超えて読み継がれ、
全世界で1000万部以上が売れている傑作を超訳しました。
忙しい人でもすぐに読めて、公私にわたり役に立ち、人生が劇的に変わる本です。

本書の中から、人を動かすための3つの基本を紹介しましょう。

1　相手の意見を尊重する

　もし相手に「あなたは間違っている」と単刀直入に言ったら、相手はあなたに賛同したくなるだろうか？
　とんでもない。
相手は自尊心を傷つけられるので反論したくなる。あなたがどんなに名論卓説を並べようと、相手は自分の信念を曲げようとしない。なぜなら、相手は論理の生き物ではなく感情の生き物だからだ。


2　相手の意欲を高める最善の方法

　実業家のチャールズ・シュワッブが大成功を収めた理由は、人との接し方を心得ていたからである。彼が明かした成功の秘訣は、紙に書いて額縁に入れ、全国の家庭、学校、職場に飾っておくべきだ。それを実行すれば、あなたの人生は大きく変わる。
「相手の長所を引き出す唯一の方法は、褒めて励ますことである。上司や教師や親が小言を言うと、相手はやる気をなくしてしまう。がんばりたくなるきっかけを相手に与えることが大切だ。だから私は絶対に小言を言わないし、他人のあら探しもしない。何かが気に入ったら、惜しみなく褒めるようにしている」


3　人を変える魔法の力

　人を変えることについて話をしよう。もし私たちが相手の秘められた才能に気づかせることができれば、人を変えるよりもはるかに大きな成果があがる。文字どおり人を変身させることができるからだ。
　これはけっして大げさな表現ではない。ハーバード大学の教授を務めた偉大な心理学者ウィリアム・ジェームズの名言を紹介しよう。
「私たちは本来あるべき状態と比べると、半分しか目覚めていない。人間はふだん使っていない多種多様な力を秘めているが、自分の限界よりもずっと狭い範囲で生きている」
　まさにそのとおりだ。あなたはふだん使っていない多種多様な力を秘めている。そのひとつが、人を褒めて奮い立たせ、自分の可能性に気づかせる魔法の力だ。
　反感を抱かせずに人を変えるために、どんなにわずかな進歩でも、心を込めて惜しみなく人を褒めよう。相手は気分をよくして、より一層の努力をするに違いない。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ミライ]

カーネギーの名著「人を動かす」の超訳本。人づきあいのための実例が、コラム風に紹介されている。一つのコラムが基本1ページ内にあるので非常に読み易い。これを読むと超訳じゃない方も読みたくなる。

2018/09/09

[Lagavulin]

相手を気遣う、叱らない、褒める、良い聞き手になるなど、当たり前のことしか書いてない。でもそれが多くの自己啓発本がこの本の影響下にあることの証明なのかもしれない。

2021/12/26

[nobuem]

超訳すぎてカーネギー先生の教えが頭に入らない。 オリジナルのくどすぎるくらいの回りくどさが実はちょうどいいということがわかった。

2023/03/28

[まさやんやで]

★★★☆☆audiobookで読了しました。要約されすぎているのか、分からないまま進んでいきそうではあったが耐えた。どこまで行っても信頼というものが必要ですね。

2022/06/08

[Nao]

日頃から、とても狭い、限られた人間関係の中で生きていると、そこから抜け出していろんな人と関わることがおっくうになってしまうので、継続して読んでいる。ポイント短くまとめてくれているので、チェックリスト的に使っている。読むたびに、いかに自分中心で生きているかを身につまされる。人付き合いにはエネルギーが必要だし、疲れることもあるけれど、先人が教えてくれる人の関わり方の原則に基づいて毎日を過ごしているのかを確認すしていると、少しづつだけど、周りの自分に対する反応の変化を感じられるのが嬉しい。継続して実践する

2021/03/15