内容説明
大学講師のジョージアと高校生の娘マディソン、それに動いて喋る骸骨シドの三名が愉快に暮らすサッカリー家。マディソンが所属する演劇クラブの『ハムレット』公演に、シドも（頭蓋骨だけ）出演することになった。ところが練習中のある日、彼女はうっかりシドの頭を学校に置いてきてしまう。翌日、無事に回収されたシドは、意外なことを言いだした。夜、何者かの口論と“殺人”の音を聞いたというのだ。その後それらしき死体は見つからないが、ジョージアはシドのため“事件”を調べることに……。母娘と骸骨の絆が魅力の、痛快ミステリ第2弾。／解説＝大矢博子
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
papako
66
ガイコツシリーズ2巻。今回も楽しかった。娘マディソンとも馴染んできたガイコツ・シド、彼女の高校の演劇の小道具になるシドは、殺人事件を聞いてしまう。果たして犯人は？相変わらず、必死に働くママ、ジョージア。忙しいけど、娘や親友シドのことを大切にしている。アメリカって、大学入るのは簡単って聞いてたけど大変そう。シド、家族の役に立ちたいって切ない。ほんとガイコツに感情移入させられた！登場人物たちがみんな気持ちよくて楽しく読めます。自作も楽しみにしています。2018/07/28
ナミのママ
55
シリーズ2作目。前作では大学の非常勤講師ジョージアとガイコツのシドのコンビが活躍した。今作には娘のマディソンが加わる。そもそもこのシリーズ、30年前のガイコツが住み着いているとか、歩いて話すとか、現実ばなれした設定。今作の事件も、頭蓋骨だけになり学校に置き去りにされたシドが殺人事件の音と声を聞いたところから始まる。そこをツッコミ始めるときりがないんだが、割り切ってしまえばめちゃくちゃ笑える。リアルの面倒くさい事を忘れて楽しむには最高だった。でも次作以降は翻訳されてないんだよね、残念。2021/06/02
Panzer Leader
55
歩けて喋れてパソコンも使いこなせる骸骨のシドが活躍するほのぼのコージー・ミステリーの第二弾。今回はシドが偶然聞いた殺人事件の謎を追っていく。犯人どころか被害者さえ不明なこの事件、家族総出で調査開始するが果たして解決できるのか。面白楽しく読めて、その上家族愛にもほっこりできる良作。でもこの設定にも馴れてしまって次作へのハードルは上がってしまったが、きっと楽しませてくれると期待する。 2018/08/22
kagetrasama-aoi（葵・橘）
42
「ガイコツと探偵する方法」の続編。大学の非常勤講師のジョージアと娘のマディソン、そして屋根裏の同居人のガイコツのシドが繰り広げるライトなコージー・ミステリ。マディソンが通う高校の演劇部の公演に小道具と出演することになったシド。殺人の告白を偶々耳にしてしまいますが、それを警察に知らせる訳にもいかず、ジョージアとマディソンとシドが奮闘する筋立て。細かいことは気にせずに楽しく読みましょう！シドが自分の存在理由について悩む場面は胸を打たれました。本国ではシリーズ化されているのに、翻訳は二作のみ。翻訳再開（続く）→2023/03/10
たち
38
まぁ、殺人事件の発生から素人探偵が捜査し、解決に至るまで、大変都合のいい流れだけれども、私はこのシリーズ好きです。骸骨のシドは面白いし、シドとジョージア一家の関係も素敵だし、秋田犬のバイロンもかわいい。本国では五冊目が出るそうですが、是非続きが日本でも出ますように…。2020/11/12
