日本経済新聞出版<br> 逆転の世界史 覇権争奪の5000年

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日本経済新聞出版
逆転の世界史 覇権争奪の5000年

  • 著者名:玉木俊明【著】
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 日経BP(2018/06発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784532176389

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内容説明

◆目からうろこの意外な世界史、面白くなくては歴史学ではない!
世界史を5000年の長さでとらえると、国際的なヘゲモニー(覇権)をめぐる壮大なドラマが見えてくる。EUのような地域統合を先取りした中国を中心とする「先進地域アジア」を、劣悪な環境下にあった後進地域ヨーロッパがなぜ逆転できたのか。そして21世紀、再びアジアがヘゲモニー奪還に挑む構図は、この先どこへ向かうのか。人類の誕生、秦・漢の成立から、大英帝国、アメリカの時代、「一帯一路」までの興亡史をコンパクトかつスリリングに説き起こす、かつてない世界史解説書です。

○なぜか日本人は「アテネ」を過大評価している
○秦の始皇帝は、EUの先取りをして地域経済統合をしていた
○グーテンベルクの活版印刷発明は、経済の革命だった
○大英帝国が繁栄したのは「手数料資本主義」のおかげ
○アメリカは国連や世界銀行など国際機関を利用して世界の覇権を握った
○「一帯一路」では中国はヘゲモニー国家にはなれない……
「意外な真実」から世界の歴史の裏側を覗けば、現在の国際社会の秩序、未来の姿も浮き彫りになります。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

aoyamaborabora

24
先日、読了しました。タイトルからはナポレオン等覇権者による世界のイニシアチブ交代を語るのかと思ってましたが、内容は商業、貿易を中心とした世界史の流れについてでした。近代の世界を商業的にみれば、間違いなくヨーロッパに主導権がありますがそこを遡ってみればアジアに主流があったそうです。現代でも再びアジアは商業的に台頭し、アジアの再興を1つのポイントとみればいいそうな。2018/08/09

22
逆転の世界史っていうタイトルがもったいない感じ。戦争による逆転ではなく、物流や貿易等の経済的な面から見た人の歴史が逆転していく様をざっと追っていく本。出アフリカから現代まで記述があるので完全にキャパオーバー。一章ごとに一冊で細かく書いて欲しかった。面白いだけに。それと参考文献一覧もほしい。概説書すぎるのでいいとこどりをどの本からやっているのか知りたい。民オランダの民がヨーロッパ中に投資したのでヨーロッパは発展し、オランダは没落したというくだりや中世イタリアの「商売の手引き」あたりをもっと読みたかった。2024/01/25

skunk_c

21
「面白くなくては歴史学ではない」とする著者だけのことはあり確かに読みやすかった。しかしタイトルは完全な肩すかし。他の方も書いていたが『通信と物流の世界史』の方がしっくりくる。世界史概説としては粗密が大きい(例えばポルトガルのブラジル進出はあってもスペインのラテンアメリカ進出は唐突にガリオン船が登場するだけ)し、ともかく間違いが散見。例えばp.176「(ドイツが)人工的にナイロンなどの化学繊維を開発」とあるが、まるで19世紀の話のよう。そもそもナイロンはアメリカのデュポンが世界恐慌後に商品化したものでは。2018/12/31

スプリント

12
視点は面白いが概論レベルの掘り下げなのが残念。上下巻に分けてもいいのでもう少しページ数が欲しかったです。2019/08/14

futabakouji2

9
覇権国家は楽して儲けるシステムを作る。それを実践したのがイギリスだった。世界各地に電信、石炭供給地、保険会社、電車を作った。その各地に作ったインフラをドイツ、アメリカ、フランスなどに利用してその、手数料をもらう。インフラ投資で儲けるスタイルだったのかな?世界の枠組みを作る覇権国家は物流の自由化などをして交易の活性化に力を入れる理由がわかる。 物流から見た世界史と見ると面白い。しかし、これ政治史や戦争史から見たらとてもつまらないだろう。 タイトルは物流の世界史の方がいいような。2018/11/25

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