角川文庫<br> 広告狂想曲24時間

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角川文庫
広告狂想曲24時間

  • 著者名:松本周【著者】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • KADOKAWA(2018/05発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041067864

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内容説明

広告代理店の新人営業マンに課せられたのは、「アフリカ」をテーマにマンション広告を作ること。プレゼンまで残された時間は24時間。カクヨム「働くヒト」小説コンテスト優秀賞受賞作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tomosaku

11
い、胃が痛い……という感覚を小説を読みながら感じたのは珍しい、広告代理店営業マンの物語。ワシの仕事は代理店ではなく、まぁ発注する側ではあるけど、宣伝をやっている人間として身につまされることが多すぎて、胸が詰まってしまった。何度かのプレゼンで全ボツをくらい、24時間後までに新コンセプトの提案をしなければな新人営業マンの主人公。その間にこれでもかとトラブルが相次ぎ、対処する。超ブラックな状況だが、オチまで含めて端々にリアルがある。同業や関連業種の人に、読んで欲しいようなやめた方が良いような複雑な思い。2018/06/09

yyhhyy

4
広告代理店”営業”のリアルが描かれている。事象としてではなく彼等が何を重視して動く生物なのか?「一番重要なことを放置している」という部長の台詞に象徴される彼等の優先順位の付け方の文化として。所謂下請け業者の営業マンには共感ポイントは多いだろう。2018/06/09

YH

3
まあ、お客さんに振り回されるのは良くある話だし、山本のような上司もいると思う。こういう働き方って変えられるのかな。いくら改革とか規制とか言っても、受け手側はクライアントの意向を出来るだけ満たせるように、この物語はオーバーだとしても、多少の無茶はせざるを得ないよなぁ。2019/07/24

玉ねぎ

2
すごい面白かった。絶望的な要求をされている広告代理店新人の主人公が、なんとかその要求に応えようとする感じの話。主人公に襲いかかる困難がバトル漫画みたいなノリで次々と過酷になっていくので、絶望展開が売りの漫画を読んでる気分。最後まで救いようのないオチだったが、まあ実際こういう話ってよく聞くんだよな…って事を思い出し、そういう修羅場に巻き込まれたことのない自分の境遇に感謝や焦りも感じつつ一気に読み切った。明確な答えがないクリエイティブ性がある業界で様々な代理店挟むと本当クソ展開になること多いよな…。2019/05/11

夜盗エメラルド

2
山本は殺されなかっただけありがたいと思うべき。…と思ってたけど、もしかしたら山本は最後に出てきた裏の話を知っていてこんな態度を取ったのか?どうせ何をやっても無駄だと無力感を感じていたのか?…そんなわけねえか。 全体を通してとにかく息苦しくて胃をキリキリさせる話が続く。途中、傷めつけられるあまりに病んでくる主人公松山がもう見ててやばい。キレるシーンもあるがアレは仕方ない。許される。 しかし松山と部長と涼子以外みんなクズっていうのはどうなの。 表紙でカロリーメイト食ってるのが涼子だと読み終わってから気付いた。2018/08/22

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