光文社新書<br> デザインが日本を変える~日本人の美意識を取り戻す~

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光文社新書
デザインが日本を変える~日本人の美意識を取り戻す~

  • 著者名:前田育男
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 光文社(2018/05発売)
  • 5/5はこどもの日!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~5/6)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334043551

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内容説明

2009年、経営危機に陥り、米企業傘下から外れた小さな自動車会社では、久々に日本人デザイン部長が誕生。全車種のデザインプロセス一新を断行し、新製品は欧州を中心に海外市場で人気を獲得。マツダのモノづくりの根底にあるコンセプトの「魂動」は、今や海外メディアからも“KODO”と呼ばれるほどの地位を確立した。一地方の企業が世界と戦えるのはなぜか。これからの製造業の在り方を体現するリーダーの哲学がベールを脱ぐ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

26
3代目RX-7はフォルムに一目ぼれしてかつて乗っていた車。その初代を担当したデザイナー前田又三郎の息子さんだそうだ。全く同じ職業を選ぶとは思っていなかったらしいが、「魂動」という言葉のもと日本の引き算の美学で世界トップレベルの車とチームを作り上げたのはすばらしい。振り返ると会社が傾きかけ、招聘した外国人デザイナーが去るときが大きく変えるチャンスだったんだろう。車だけでなく日本の伝統工芸とどんどんコラボして「日本の産業」を盛り上げて欲しい。これからは効率化・正確性・迅速さではなくビジョンの具象化が大事。2018/09/24

はるわか

19
マツダ、魂動デザイン、生命感の表現。【言葉論】哲学を共有する。思いを伝える具象が必要。先にカタチ、言葉は後。【ブランド論】企業価値とは何か。ブランドイメージのコントロール。ブランドこそすべて。カラーも造形の一部。【組織論】感動ほど人を動かすプロモーターはいない。成功体験の連続が必要。感動は最強の動機づけ。職人=アーティスト。【情熱、執念、愚直】「これしかない」まで突き詰める。ものを簡単に作らない。2018/08/09

takam

17
Mazdaのデザインが2010年代に入ってから飛躍的にかっこよくなった。その立役者である前田氏の著作である。スローガンを掲げて、それに合うようにデザインを見直す。アイデンティティがどこにあるのか見直す必要がある点では非常に遠回りであるが、それが奏功して今のMazdaブランドの強さがある。デザインを見直すことが一見無駄に見える作業に感じることが今の日本企業の良くない点である。人間に寄り添うことはアートと強い関連がある。主観の問題なのである。それはコスト削減のような合理性を突き詰めるとは違うベクトルである。2020/03/22

幹事検定1級

16
今のマツダがだれが見てもどの車を見てもマツダを思われるようにマツダブランドを志向し今日まで育て上げたか経営側の思いを知ることができました。さらにマツダをマツダらしく成長させ世界で2%のシェアをずっと維持していくこの精神を是非、ファンの一人として切望します。ずっとマツダを乗り続けるために。(図書館本)2019/07/22

Aki

13
インダストリアルデザインだけでなく、組織を動かす力や、言葉の重要性などが印象に残った。独善とも捉えられかねない強烈なメッセージを放つ筆者だが、企業人として他部署との競争ではなく、共創を実現する過程など組織運営にも、まあ書ききれないような苦労をしてきたことが伺える。さらには日本の工業デザインの方向性にも思いは翔ける。好みは分かれると思うが熱い一冊。2018/11/18

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