内容説明
刑法学の面白さと奥深さを実感できる好評テキストの第2版。自動車運転死傷行為処罰法(危険運転致死傷罪および過失運転致死傷罪),組織的犯罪処罰法(テロ等準備罪・証人等買収罪),刑法(性犯罪処罰規定)等の法改正に対応し,新判例の動きもフォロー。
目次
1 刑法による生命の保護
2 刑法による身体の保護
3 被害者の同意をめぐる諸問題
4 自由とその保護
5 財産犯総論
6 財産犯各論
7 危険犯
8 放火罪
9 文書偽造罪
10 風俗犯
11 国家的法益の保護
12 事例の解決の方法論を学ぶ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tieckP(ティークP)
3
『総論』より読んで理解しやすいと思う。それは総論の場合は「構成要件」「阻却事由」「有責性」「共犯」など、どの論点も削れないために、入門書ではそれぞれを少ない分量で説明することになり、かえって分厚い本の方が説明が行き届くことがある一方、各論は多数ある犯罪の何割かをばっさり削れば個々の犯罪については十分に語れるし、数を削った分、記憶の負担も減るからだろう。論点と学説の整理については『総論』と同様にとても優れていて、頭さえ追いつくなら勉強と思わずに、知的な刺激を与えてくれる教養書として楽しめると思う。2020/01/12
LM
0
【通読】2021/02/02