内容説明
【内容紹介】
30万部を超える『日本の論点』シリーズに続く、2018~19年の世界を分析した大前研一氏の渾身の作。
大前氏は、世界の経済・政治・産業を以下のように分析します。
経済をみるとお金を刷りさえすれば景気はよくなるといった状況ではなくなりました。政治においては、独裁色の強いリーダーが目立ってきています。産業界は、クラウド、モバイル、IoT、AIといった新しい技術が急激な進化を遂げています。
中国の台頭やアメリカにおけるユニコーン企業の登場といった新しい変化に、日本はどのような対応をしていけばいいのでしょうか。
大前氏は「21世紀は変化のスピードが激しく、たとえいまは良くても明日は自分自身が危機に陥る危険性をはらんでいる。今見えている世界から未来を読む必要がある」といいます。
「この本では、自分の見えている世界が展開されているので、この本を読んだ後は、自分自身の頭で日本と世界について考えてみてほしい」というのが、今の大前氏の願いです。
これからの世の中がコンパクトに分析されていますので、是非、ご一読頂けると幸いです。
【目次抜粋】
まえがき
第一章 世界経済の潮流――世界中が低欲望社会に
第二章 世界政治の潮流――政治リスクが高まっており、二〇一八年は不安定に
第三章 世界産業の潮流――クラウド・モバイル・AI隆盛のIoT時代へ
【質疑応答】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Willie the Wildcat
63
通貨共有量がGDPを上回る一方で、投資欲の伸び悩み。挙げたらきりのない政治・経済リスク。日本への問題提起について気になるのは、「リカレント教育」。再教育/継続雇用は、選択ではなく並行でなければ、国民の精神的な不安は拭えない気がする。『世界の模範国家』は、確かに言い得て妙。但し、違和感をもったのは「残業とGDP」の件。本質論と視点が異なる気がする。最後の質疑応答はありきたりで面白みに欠けるも、”DSA”は思わず苦笑い。2018/05/21
Tenouji
13
大前研一氏の本は、世界の動向をどう見るか、ということがトップレベルの視点で書かれていて、とても面白い。2018/11/21
てつJapan
9
【〇】丁度下院でEU離脱が否認された今、イギリスのEU離脱による影響の章が大変参考になった。2019/01/16
Olly
8
いつもながら大前さんの切れ味鋭い評論には納得させられます。これを書くには、下調べをした多くのバックデータがあると思われるので、自分でも気になったところは調べてみて、定量的に把握することが重要であると感じた。現在の国内株式の好調な状況は、政府系ファンドの積極的な株式運用による官製相場だという話が気になっているので深堀してみるか。あと、日本のイノベーション活力がないという話で、新規事業の開発に挑む人の地位や待遇がよくないのではと感じた。大企業でも新規事業手当てとかやってみたらいいのではないか。2019/01/20
父さん坊や
8
日本はお先真っ暗だが、そこで終わらずに!要は個人として明るい未来を描けて進めば良いのだ。*** 内容的には中国の新しい企業や起業家の躍進に心が踊った。2018/12/24