内容説明
会社を辞め、新たに便利屋を始めた宏明は、ある老婦人から依頼された自叙伝の代筆を通じ、様々な想い、人との繋がり、運命的な出会いに触れてゆく。
中国人留学生の星麗と、過去を形に残すことを望む土倉早苗を両軸に紡がれる物語は、生きることのかけがえなさを教えてくれるだろう。
目次
一 中国娘との出会い
二 老婦人からの依頼
三 自叙伝(一)土倉家の人々
四 中国娘との再会
五 自叙伝(二)八木の学友たち
六 星麗の一時帰国
七 自叙伝(三)日米戦突入
八 星麗中国より帰札
九 自叙伝(四)八木海軍志願
十 星麗との交流
十一 自叙伝(五)八木との面会
十二 星麗の献身
十三 自叙伝(六)八木との永訣
十四 星麗の帰国と自叙伝出版
十五 八木の置手紙
十六 最終章