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内容説明
「AIが人間の仕事を奪う」という懸念が広がっているが、人間のようにさまざまな問題に対応できる「強いAI」が登場するのはまだ先のこと。これからしばらくつき合っていくのは、非常に限られた能力しかない「弱いAI」だ。そこで必要なのが、「どうしたらより主体的に、AIを自分のよきアシスタントとして使うことができるのか」という視点だ。本書では、AIが私たちの職業にどのような影響を与え、また私たちはそれにどのように対応していけばよいのか、考察していく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAKAPO
31
先般『AI vs.教科書が読めない子どもたち』を読んで、危機感Max.になっている私に、様々な職業の業務を分解し、AIに取って代わられる仕事と、人間の仕事として残る仕事を仕分けることで、活路を示唆してくれる内容。情報収集や調査は一番自動化されやすいが、AIは、統計処理の結果を提案してくれるものの、その根拠までは示してはくれない(機械学習による統計処理は、ブラックボックスである)。私たち人間には、最新の情報システムを扱うこと、AIの提案してきたことについて根拠をつけて判断し責任をとるという仕事が残っている。2018/05/11
ココアにんにく
7
AIに関する漠然とした不安を取り除くためにAI関連本を時々読んでます。本書は私でも理解しやすくスルッと読めました。「強いAI」が実用化される未来はどんなものかと想像しつつ、「弱いAI」を道具として使いこなせるか?新しいものを取り入れるのは億劫で怖いですが、IT同様便利なツールとして取り入れて変化に対応することが必要と実感。業種ごとに書かれた部分は実際どうなっていくのか?シンギュラリティの前倒しがあるのか?チャンスも増えて不安より楽しみの方が大きい(スマホ所有が遅かった私が言うのもなんですが)。2018/07/20
の
7
なるほど、やっぱりねというかんじ。2018/03/18
とじい
5
馬が自動車にとって代わられたとき、自動車が運転できなかった人は職を失ったかもしれない。書類がPCにとって代わられたとき、PCが使えなかった人は職を失ったかもしれない。人の仕事がAIにとって代わられる将来、AIを使いこなせない人は職を失うかもしれない。そう考えると、AIを使いこなす為に勉強を始めるのは至極当たり前の事に思える。ただ、自動車の周辺にこれまでになかった仕事が生まれた様に(部品メーカ、整備会社、道路整備事業など)、AI時代にも、AIにとって代わるためのこれまでにない仕事が増えると思う。2019/09/23
復活!! あくびちゃん!
4
良書。これまで読んだAIに関する本の中で、「生き残る仕事」の説明としては、一番適切だと思った。著者の主張として、これからのAIはひとまず「弱いAI」であるとしているが、ここもある程度は納得できる。個人的には、この本に載っている以外の新たな職業がもっと出てきそうか気がしてはいるのだが…。これからの(直近の)未来を背負っていく若者達に読んでもらいたい一冊です。2018/11/18