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内容説明
本が大好きで、空想の世界に浸ってばかりのアレックは6年生。読書クラブを作ろうと思い立ちますが、誰にも邪魔されずに本を読みたいため、ヘンな名前をつけます。「負け組クラブ」とすれば、みんな入りたくなくなると考えたのです。しかし、どんどん仲間が増えてきてしまい、アレックの心にも変化が起きはじめます。知っている書名もたくさん出てきて、仲間とのわくわくする物語を楽しめます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
fwhd8325
65
児童小説と軽く考えてはいけません。主人公の伸び伸びとした考え、行動は、とても楽しく清々しく感じます。読書の虫、なんとも読書好きにはたまらない物語です。巻末のブックリストも親切でうれしいです。2019/10/25
seacalf
57
ひたすら本を読みたいが為にへんてこな名前を放課後クラブにつけた『本の虫』アレック。可愛いニーナと二人きりで静かな読書ができると思いきや、様々な出来事が降りかかる。自制心が物凄くて良い子ちゃん過ぎる展開に唸りつつも、空想好きな読書家ならではの思考パターンと行動はユニークで可愛い。本好きの方なら多少なりとも見に覚えもあるはず。お気に入りはいつもヨーダの真似をして兄を支える弟ルーク。未読本が沢山登場するが、スポーツのことしか頭になかった少年ケントを夢中にさせた『ひとりぼっちの不時着』は絶対に読まなくちゃ。2018/07/24
ぶんこ
53
本好きには覚えのある盗み読み。授業中に何度も本を読んでいて校長室送りの罰を受けていたアレックは、放課後プログラムで加入したいクラブがなかったのと、3時間ずっと本を読んでいたい一心で読書クラブを作る。一人で読んでいたいので「負け組クラブ」という名前をつけるが、加入者が増えていき、現実での設立者としての責任に目覚め成長していきました。私個人は自分の部屋で一人きりでの読書が最高。放課後プログラムの体育館での読書にはびびってしまうが、このシステムは子どもや親にとって素晴らしい。学校側の体制も素晴らしい。2018/10/27
吾亦紅
39
アレックは小学6年生。本の世界に両足で着地し、何時間だってその世界に没頭できるほどの本好き。やむを得ず参加した放課後クラブで、負け組クラブという読書部を発足させる。友情や恋、クラブの危機、自身の成績や学習態度、そんなトラブルやアクシデントも、自分の頭でしっかり考え、友人や家族、学校のスタッフとしっかり対話して解決策を見出していく。自分の怒りや嫉妬心、ネガティブな感情を客観的に見つめてコントロールできる。なんてかっこいい。「本の虫」あらため「本の鷹」の名に恥じぬ勇者。2020/01/19
☆よいこ
34
本を読むことが大好きなアレックは放課後クラブ(学童のようなもの)でニーナを誘って読書クラブを作る。メンバーが増えると嫌なのでわざと「負け組クラブ」と名付けた。自分だけの世界に浸りたいのに、ニーナに気があるケントがちょっかいを出してくる。本ばかりを読んでいた読書オタクのアレックが変わっていくのがいい。▽Andrew Clements『The Losers Clud』訳の~です、~ました口調が丁寧すぎて?と思ったけど慣れた。アメリカの子ども文化ってスターウォーズが下敷きになってるなぁ。巻末にブックリスト付き。2018/06/13