核兵器と原発 日本が抱える「核」のジレンマ

個数:1
紙書籍版価格
¥880
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

核兵器と原発 日本が抱える「核」のジレンマ

  • 著者名:鈴木達治郎【著】
  • 価格 ¥825(本体¥750)
  • 講談社(2017/12発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062884587

ファイル: /

内容説明

原子力委員会の元委員長代理がはじめて明かした、日本の「核」の真実! 北朝鮮の「核の脅威」にわれわれはどう対峙すべきか? 「核の傘」は日本国民を本当に守ってくれるのか? 世界の原子力産業は衰退期に入ったのに、なぜ自民党はその流れに逆行するのか? 核分裂のしくみ、北朝鮮の核問題、トランプ大統領の誕生、核軍縮の国際的枠組みなどについて、少しでも理解を深めるきっかけになれば幸いである。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Willie the Wildcat

70
世界の傍流を模索・迷走するエネルギー政策。E2Eの運用・管理の道筋が未開。潜在核抑止力や脱炭素の代償が、行き場を失ったプルトニウム50万トン。妥当性?国民の信頼失墜の中、”Veto player”がそれでも幅を利かすのか。客観的・現実的な評価をするにも、VistionもないのでRoadmap・戦略もない。時間切れ狙い?!著者の論旨は概ね簡潔で分かりやすい。但し、「将来世代に選択肢を残す」など、耳障りが良い表現ではあるが、問題先送りとしか聞こえない件もある。現実解?自分の子供に面と向かって言うのかな?2021/07/20

skunk_c

20
原子力の平和利用推進者でありながら、核兵器廃絶を目指すパグウォッシュ会議のメンバーでもある著者のてによるもので、終盤に書かれる核抑止論批判は傾聴に値する。すなわち、北朝鮮は今や世界で一番の核抑止論国で、ゆえに核開発に前のめりになっているから、日本が核抑止論に傾くのは逆効果で、北東アジア非核兵器地帯を目指すべきとする。理想論と片付けるのは簡単だが、その困難さを含めて主張する著者には拍手を送りたい。しかし、原子力の平和利用推進の立場を捨て切れていないためか、奥歯に物の挟まったような、歯切れの悪い部分も感じた。2017/12/18

coolflat

18
32頁。包括的核実験禁止条約(CTBT)。地下を含むあらゆる核実験を禁止した条約。1996年9月に採択された。日本は1996年9月24日に署名、97年7月8日に批准しており、2017年9月現在、183カ国が署名、166カ国が批准している。ただし、本条約は特定の44カ国(発効要件国)が批准しないと発効しないこととなっている。この「発効要件国」のうち、批准は36カ国にとどまっており、未批准国は米国、中国、エジプト、イラン、イスラエルの5カ国、未署名・未批准国は北朝鮮、インド、パキスタンの3カ国となっている。2018/06/14

ophiuchi

15
「もんじゅ」があんな大失敗に終わっても、核武装というオプションを無にしないために、経産省・自民党は核燃料サイクルをあきらめたとは言わない。一度揚げた旗を降ろせないという日本の権力者たちの体質は戦争に惨敗しても変わることがなかった…2018/05/23

かじやん0514

5
「核の傘」を真正面から批判し、核兵器禁止条約の意義を説いているのは評価できる。原発の行方も私と立場はやや異なるが、東電福島第一原発事故の被害と核のゴミ処理を直視すべきという視座は好感が持てる。が、来年に延長を迎える日米原子力協定についてはスルーだったんだが。そこを勉強したかったのに。2017/12/24

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12482468
  • ご注意事項