クラシック音楽とは何か

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クラシック音楽とは何か

  • 著者名:岡田暁生【著】
  • 価格 ¥1,188(本体¥1,080)
  • 小学館(2017/12発売)
  • ポイント 10pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784093885836

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内容説明

明快で痛快な「クラシック音楽の本質と粋」。

著者は、サントリー学芸賞・吉田秀和賞ほか受賞多数、NHK・Eテレ「スコラ」(坂本龍一の音楽番組)出演でも知られる京大教授・岡田暁生氏。岡田氏が、ベストセラー『西洋音楽史』と『音楽の聴き方』の粋をよりわかりやすく、より楽しめる1冊として入門者向けに仕立てました。かつ新しい視点も交えて従来の岡田ファンも充分満足する内容になっています。
「音楽史の流れ」「モーツァルトとベートーヴェンの違いについて」などの、ありがちな項目から「うんざりするほど長い音楽について」「ワケのわからない音楽について」など、この手の本にはなかった項目まで、40のキーワードを駆使して「クラシック音楽の本質と粋」が解説されています。全編320ページのボリュームで書かれたクラシック音楽の本が、一度読み始めるととまらない極上のエンタテインメントとなっています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あやの

49
音楽歴はダラダラ長いが、専門的なことは「なんとなく」知ってる程度の私のようなタイプにうってつけの本であった。18世紀からの所謂クラシック音楽の概説だが、マクロにもミクロにも分かりやすく解説してくれている。著者の思い入れが強い部分は少しクドイなと思うところもあるが、バッハの理論的な作曲技術やベートーベンの曲の力強さについてなど、なるほど‼️と納得。歴史的背景と曲の作りがリンクしているのも面白い。なぜ1曲が長いのか?指揮者はなぜ必要なのか?巨匠とは?オペラとは?など、色んな視点から解説してくれている。2019/10/20

1959のコールマン

20
☆4.5。再読。ご存じ岡田暁生さんの本。しかし帯の岡田先生謹製、って何?そこまでへへ~~いと拝読する本じゃないぞ。軽めのエッセイだ。まあ最初のうちは、岡田センセの本や、クラシック研究本を読みこんだ人間にとっては常識内の事を軽く堅めに書いているが、後半になるとだんだんおちゃらけてきて面白くなる。だから最後から読むという手もあるだろう。ちなみに個人的に好きなのは「音楽の終わり方」。いちばん最後の章だ。ちょっと意表を突くテーマで、そういやあんまりじっくり考えたことないや・・・と思った。「然るべき終わり」ふうむ。2019/06/24

おせきはん

14
クラシック音楽の歴史や地域による違い、名演とは何かなど、クラシック音楽を楽しむ際に知っておきたい情報が満載です。オペラの公演には数回しか行ったことがありませんが、情熱的な聴衆と一緒に、一度はナポリでオペラを楽しんでみたいと思いました。2018/07/27

trazom

12
ど真ん中の直球のようなタイトルの本を書くのは、相当の覚悟がいる筈だが、岡田先生は、大上段に振りかぶらず肩の力が抜けている。いつもの切り込んだコメントが面白いが、すべてが賛成できる訳ではない。ドイツ系クラシックとイタリア系オペラとは別のジャンルと考えるべきとの指摘は、全くその通りだと思うが、ドイツもオーストリアも「美術ではイタリアに、文学ではフランスに勝てず、演劇ではイギリスのシェイクスピアに当たる存在を持たない」から、近代国家における文化的アイデンティティーとして、音楽を拠り所にしたというのは本当かなあ?2018/01/23

ムーミン2号

10
漠然と「クラシック音楽」と言ったところで、中世・ルネサンス(あるいはグレゴリオ聖歌)から前衛音楽までを含めるわけではないことがはっきり分かる。欧化政策で日本でも西洋音楽の作曲家は多く出ているし、ヨーロッパ各地は当然のこと、アメリカにも作曲家は多く有名な方がいるが、ここでいう「クラシック音楽」の作曲家はもっと地域限定。一方、音楽が変化し発展していくのは、世を揺るがすような出来事が関係していることも面白いほどによくわかる。この本でクラシック通になれるわけではないが、あれ? どーしてかな? の疑問は解けてくる。2020/10/28

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