内容説明
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僕の少年時代にこんな本があればよかった、と思えるような本を書きたかった、と著者は語る。少年や青年たちが抱く、愛や性、仕事や幸福、そして生き方を哲学を通して考える。解説=栗原彬
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
どらがあんこ
9
偶然性と必然性のすきまという言葉が印象的だった。そのズレを認識しつつも、著者は必然へともがく行為が精神のあそびを生むと考えは面白い。また歴史化への肯定的なまなざしは一考の余地あり。2019/06/25
shishi
3
[A]高校生向けの哲学入門書、といったかんじ。著者が読者に寄り添いながら著者の哲学遍歴としての哲学を紹介してくれる。概論的な入門書でないところがいい。哲学の学習の実践例を提示してくれる。2013/05/23
とみた
2
中学生向けの本。架空の15才の少年が書いた哲学ノートを見ていく。でも、この本に書かれていることは哲学ではないようにずっと感じられた。哲学というより、本の中にあった記述通り人間学と言ったほうがいい。哲学ノートも読書ノートにしか見えなかった。2013/01/09
Kaz
1
この本を読みながら考えたことは大切にしまっておきたい。より良い人生を求め、考え続けていきたい。2022/03/03
ゆう
1
哲学を、生きていること自体を考える視点と、その前提に立ってどう生きるべきか考える視点に大きく分けると、本書は後者となる。 『哲学は真理である必要もないし、理論体系である必要はますますないと思う。ただの人間学であるべきだ』という考え方は新しく、哲学は超人ではなく普通の人間から生まれるべきという著者のスタンスをよく表している。 労働の喜びを奪われた奴隷が、お金と権力を得るための成功物語に取り憑かれた精神的奴隷に支配されている構図は、分かりやすく納得感があった。 血の通った哲学書だと思う。2020/03/27