レッド・プラトーン 14時間の死闘

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レッド・プラトーン 14時間の死闘

  • ISBN:9784152097163

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内容説明

2009年10月3日早朝、アフガン辺境の米軍戦闘前哨が突如、タリバンの大部隊による奇襲を受けた。重火器による包囲と猛攻を前に米兵たちは次々に斃れ、ついに敵兵が陣地内に侵入、彼らは絶体絶命の危機に陥る。苛烈な戦闘を生き延びた元兵士が語る息詰まる記録

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

harass

77
2009年アフガニスタンの山岳地帯、米陸軍の兵士50人が駐在する小さな陣地は突然に300名のタリバンの猛攻を受ける。周到に準備された攻撃に為す術もなかったが…… この戦いで勲章を受けた小隊長が著者のノンフィクション。混乱から立ち直ろうとする兵士たちと彼らを支援する空軍海軍。圧倒的な米軍の火力、A-10やアパッチ攻撃ヘリ、果てはB-1爆撃機まで登場し、その運用の仕組みとやり取りが圧巻。近代戦争では実にちっぽけなものでしかないが戦場では個人の兵士の力が必要。映像的で読みだしたら止まらなかった。軍オタはぜひ。2017/12/03

Panzer Leader

72
タリバン戦士の奇襲を受けたアフガニスタンの孤立した戦闘前哨地キーティングを巡る14時間の攻防を描くノンフィクション戦記。特殊部隊でもエリート部隊でもない一陸軍部隊が圧倒的な戦力比(タリバン戦士300人対陸戦戦闘参加者30人)にもかかわらず攻撃を頓挫させた。各個人のエピソードから激しい戦闘場面をこの著者は激情することなく淡々と語っているため質の高いドキュメンタリーを読んでいるように感じられる。戦闘後、戦友を戦死させてしまったと悔いる姿勢が清々しい。この手のジャンル物では傑作と言ってよいほどの良書。 2021/02/25

GAKU

57
2009年アフガニスタン。米軍の前哨基地が300人以上のタリバン戦闘員に襲撃を受ける。たった50人程で挑む米兵の14時間に及ぶ攻防を、実際に戦闘現場にいた米軍の二等軍曹が書いたノンフィクション。体験した本人が書いているので、戦闘シーンの臨場感はド迫力。仲間の兵士たちがどのようなキャラクターかも書かれ、更に写真まで載っているので、彼等が亡くなってしまう場面は読んでいた自分まで感極まってしまった。また近代戦の火力の凄まじさに驚愕も。戦争は良くないに決まっているが、生死を共にする兵士たちの絆の深さには感動。 2020/05/15

黒猫

37
凄まじいノンフィクションだった。目を背けたくなる描写がある。救い難い泥沼化した対アフガニスタン戦争。そこには紛れもなく常に生死を懸ける命がけの兵士たちがいることを忘れてはいけないと気づかされた。一瞬で命が吹き飛んでいく。タリバン兵は旧式武装ながら戦術的だ。アフガニスタン兵の不甲斐なさに、米兵の統率の高さ。しかし四面楚歌の米兵部隊。タリバンの凄まじい攻撃。米兵の反撃。簡単に反戦を唱えていいのかその根本を問われる。亡くなった兵士に心から哀悼の意を表したい。未だ現役の兵士には生き続けてもらいたいと心から思う。2018/01/28

syota

32
アフガンでタリバンの大攻勢を耐え抜いた元米軍下士官が書いた、壮絶な戦いの実録だ。序盤はやや流れが滞るが、戦闘が始まってからのリアリティと迫力はさすがの一言。米軍は第二次大戦当時から若干ルーズなところがある反面、修羅場では驚くほどの粘り強さと自発性を見せてきたが、この戦いでもその特質は存分に発揮されている。ただ、これだけ膨大な物資を投入し人的犠牲を払いながら、米国はアフガンで何を得たのだろう。肝心のアフガン人はいっこうに感謝しているようには見えない。武力侵攻はどう見ても割に合わない、というのが率直な感想だ。2018/07/24

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