ちくま文庫<br> 混浴と日本史

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ちくま文庫
混浴と日本史

  • 著者名:下川耿史【著】
  • 価格 ¥715(本体¥650)
  • 筑摩書房(2017/10発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480434487

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内容説明

温泉列島・日本に花開いた混浴文化。常陸風土記にも記されるなど、長い歴史のなかで、庶民の日常生活の一風景となった。宗教や売春の場となったり、権力から弾圧されたり、多様な面を持つ。明治以後、西欧文明の波が押し寄せ、不道徳とされながらも消えずに残った混浴。太古から現代まで、混浴が照らす日本人の心性に迫る。図版多数収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

影実

5
古代から現代までの日本の混浴事情を通観した一冊。古代日本には性的、非性的な2種類の混浴が併存していたことや、衆生救済の一環としての功徳湯が仏教勢力から提供されていたことなど、日本の歴史の中の多様な湯屋や混浴の変遷について触れており興味深い(近代の混浴事情については中野明『裸はいつから恥ずかしくなったか』にも言及している)。裸体観の変化による絵画論争や温水プールの誕生、各地の千人風呂などにも目配りしている。度重なる政府の混浴禁止令にもかかわらず、混浴文化が残っているエリアがあるのが意外だった。2023/03/09

らたぁー

1
紹介で読んだ本。 面白い。歴史的な考察が多く、知識が増える。素晴らしい本 2023/02/09

tokumei17794691

0
・男女混浴に性的な感情はわいてこなかった。生まれた時から混浴風呂に入っていた人には「それが当たり前」と感じた。・冒頭に混浴の絵はがきが多数掲載されていた。著者同様「恥知らず」とは感じなかった。が、乳房をあらわにした女性の入浴写真までもが、絵はがきとして堂々と販売されていたことには驚いた。・以下の点が、記述不十分で残念。古代の渡来人が平和裏に日本に受け入れられたことのヒントが「混浴」「温泉」としていたが、肝心な結論がぼやけていた。また、欧米にもヌーディストビーチがあるが、それに触れていなかったこと。2021/10/25

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