ビジネスパーソンのためのアサーション入門

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ビジネスパーソンのためのアサーション入門

  • 著者名:平木典子/金井壽宏
  • 価格 ¥1,870(本体¥1,700)
  • 金剛出版(2017/05発売)
  • ポイント 17pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784772414876

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内容説明

アサーションとは「自分も相手も大切にする自己表現」である。
人はひとりで生きているわけではない。人との関係の中で育ち、成熟していく。そのためにコミュニケーションは誰しもが必要なものなのだ。
もし、私用があるのに残業を頼まれたらどうすればいいだろう? 引き受けるか? 断るか? 正解があるわけではない。自分はどうしたいのか? 自分が思うように動くことができればいいのである。そのためのコミュニケーション術として活用していただきたいのがアサーションである。
本書は、アサーションの平木典子先生と経営学組織行動論の金井壽宏先生とのコラボレーションにより、心理学と経営学の架け橋となる1冊に仕上がった。

目次

まえがき
第1章 初めてアサーションに出会った人へ
 職場でアサーションが必要であることの意味
 ビジネスパーソンのコミュニケーションの現状
 ビジネスの世界でアサーションはどうなっているか
 人権(権利)としてのアサーションを考える
 アサーションを身につけることの利点と活用範囲
第2章 ビジネスパーソンが置かれている現状
 社員はなぜ希望を語れないのか
 集団の力を信じる
 求められるメンテナンス力
 リーダーに求められる個別配慮
 怒鳴る上司に何と言えばいいのか
 感情労働を強いられる人たち
 企業はアサーションに何を求めているのか
 アサーションを学ぶと自己評価が下がる
 正解を探したがる日本人
 人権とのセットを避けたがる企業
 言いたいことが、言いたい人に言える会社に
 集団のアサーションを成り立たせるリーダーシップ
 組織開発にアサーションを生かせるか
 ものが言えないのはなぜなのか
第3章 アサーションの理解をふかめる(金井ゼミより)
 一人ひとりを大切にする
 まずは質問紙「アサーションとは」に答える
 アサーション実習との出会い
 表現する権利
 万人に通用する真実はない
 「話す」と「聴く」の相互作用
 怒りと弱さ
 どうやって叱ればいいのか
 失敗する権利
 相手に配慮することは自分を抑えることではない
 怒りの手前の感情に気づく
 なぜ男女で感情表現は違うのか
 アサーションをどう教えるか
 アサーションしない権利
第4章 若い人たちの学びの声(金井ゼミ生のレポート)
第5章 経営学とアサーションとの架け橋
 組織行動論との出会い
 組織行動という用語の意味
 マネジメントとリーダーシップ
 リーダーシップを発揮するには
 コミュニケーションの必要性
 言いたいことを言いたい人にきちんと伝える権利
 個人の権利を尊重する
 組織行動論の専門家として伝えたいこと
 日本の企業の現状
 今後の日本に必要なこと
あとがき
参考文献

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

コジターレ

10
組織行動論の一流とアサーションの一流が出会うと、良い本が生まれる。この2つの領域の接点を考える機会になったのは大変貴重であった。授業の学生の感想を本に載せても、たいてい参考にならないのだが、神戸大学の学生は優秀なのか、学生の感想のパートすら深みがあって勉強になった。ビジネスパーソンがアサーティブになることをどのように展開していくか、自分の課題として考えていきたい。2017/09/19

sui

5
○会社内での実践事例を知りたかったが、経営学の先生とゼミ生が専門家からアサーションを学ぶ本で生の実践事例はない。 ○アサーションへの理解は深まった。 ①相手を意のままに動かすものではない。結果相手は何も変わらないかもしれない。 ②アサーションは、自分を抑えず配慮しながら伝えること。自分を抑えると、危険を避け相手に対して踏み込まないため話が前に進まない。一方で、相手に配慮しつつ伝えると、意見が伝わり議論して話を前に進めることができる。途中、相手を傷付けたり不愉快にさせたら、自分から歩み寄ったりフォローする。2020/05/23

ニョンブーチョッパー

5
★★★★☆ 「非主張的自己表現」で『安眠ガイド』とリンク。日本人特有の「自分の気持ちを抑えて言わなくても伝わるだろう」ではなく、でも怒ったり感情的になったりするのでもなく、ちゃんと気持ちを伝えることが重要。女性で出世するタイプの一つとして挙げられている「男性を凌駕しようとする女性」、いわゆる「男性化」は、朱野帰子『わた定』や碧野圭『駒子さんは~』にも同じような主題があったような。↓2019/08/22

土曜日

2
ビジネス用の言い回しなどの実用書かと思ったけど、むしろアサーションは社会の中でどう生きるか?といった概念的なものだった。2018/03/14

クローバー

1
興味深い本だった。最後、著者のゼミの大学生がどう感じどう考えたかという記述があったけど、「ビジネスパーソンのための」なので、会社員のコメントも見てみたかった・・・2022/04/17

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