ちくま新書<br> 入門 朱子学と陽明学

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ちくま新書
入門 朱子学と陽明学

  • 著者名:小倉紀蔵【著】
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 筑摩書房(2017/03発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480066954

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内容説明

『論語』のおもしろさがわからないという人は、その解釈の魅力を知らないからである。孔子・孟子の古典から知的営為を積み重ねてきた儒学。その中から宋代に新しい学問として現れ、儒教的な「宇宙認識」を哲学化した朱子学。そしてそれを継承しつつ克服しようとした陽明学。これらの世界観はいかなるものだったのか。東アジアの思想空間を今も規定するその自己・社会・宇宙のとらえ方を、心・性・理・気・鬼神などのタームを通して平易に解説。その魅惑に満ちた世界へと読者を誘う。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ホシ

22
入門とはいえハードル高し。多分、1/3も理解できていません。言わんとする所は何となく分かるけど、それを"霊的"だの"生命"だのの"エネルギー"なんて単語で説明されるとね…。空を掴むようで…。とは言え儒教の整理が出来たことも確か。仏教が生老病死の恐怖から出発したのに対し、儒教は人間及び社会の分裂に対する恐怖から出発した、という指摘は分かりやすかった。私見ですが、絵画や彫刻、音楽といった宗教芸術に乏しい点が日本では儒教が定着しなかった要因だと思います。儒教には"論語"ぐらいしか取っ掛かりがないからね。2020/03/04

長岡紅蓮

10
朱子学と陽明学についてとりあげた本。以前、吉田松陰を調べた際に「陽明学」というキーワードがでてきて、陽明学を勉強したいと思ったので読みました。吉田松陰のキーワードでもある「知行合一」は改めて読んでも印象に残る。"知っていながら行わないというのは、要するに知らないということだ。(ページ170)"2019/03/09

或るエクレア

10
いきなり宇宙快感とか道徳エネルギーなどの用語が出てきて面食らった。孔子の頃は身の回りの人間関係やちょっとした社会を語っていた儒家だったが、朱熹の時代になると宇宙を動かしている理念にまで深遠な世界が広がってしまい全く別物になってしまった感がある。2017/02/22

おおにし

10
同じ著者の「韓国は一個の哲学である」を読んで「気と理の思想」に興味をもったので、儒教をさらに学ぼうと本書を読んでみましたが、正直私には歯が立ちませんでした。著者はこの本を「入門書の入門書」と言っているので、これより簡単な本はないのかもしれません。難解ではありますが儒教の宇宙観にはとても惹かれるものがあるので、体力を蓄えてそのうち再挑戦してみようと思います。2013/01/13

ゆうきなかもと

8
再読 《中国哲学の漢文というのは、頭脳だけで読むのではない。身体で反応するのである。》 朱子学と陽明学を、その世界観ごと体得するための入門書である。具体的に読むべき書籍も紹介されていて、うれしいなーo(^-^)2016/03/11

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