内容説明
新藤井システム+△5四銀型四間飛車穴熊
本書は、四間飛車が天敵の居飛車穴熊を破るための2つの有力な戦法、「藤井システム」と「四間飛車穴熊」の最新研究を披露したものです。振り飛車を牽引する若手棋士の一人、宮本広志五段が最先端のテーマ図を使って、詳細に解説していきます。
第1章は藤井システム。
居玉で穴熊を粉砕する破壊力抜群の戦法ですがここ数年は居飛車の対策も進み下火になっていました。それがここ最近になって新しい手順が編み出されたことで、見事に復活しました。本書では藤井システムの基本的な狙いから始まり、旧システムの進化と衰退の理由、さらに新システムの最前線の攻防までを詳しく解説しています。
第2章は四間飛車穴熊。
四間飛車穴熊の中でも居飛車穴熊に対しては△5四銀型が最も優れていると宮本五段は言っています。相手の陣形に応じて自在に駒組みを変化させられるのがその特長で、本書では△5四銀型優先の理由から、先手が左美濃、▲6六歩型穴熊、▲6六銀型穴熊にしてきたときのそれぞれの指し方を解説しています。
四間飛車は今も昔も将棋ファンに最も人気のある戦法ですが、これを指したいなら居飛車穴熊対策は絶対に避けて通ることはできません。
本書で最先端の定跡を学べば、ライバルより一歩も二歩も先をいけることは間違いないでしょう。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
akihiko810/アカウント移行中
21
藤井システムと四間飛車穴熊の解説。 振り飛車の天敵・居飛車穴熊に対抗できる2つの戦法。藤井システムの項は対55角急戦も載っていて良い。ただ、変化はやはり難しいのだが。 /55角急戦には、63銀と銀を上がる。金だと、急戦に弱くなってしまう。/四間飛車穴熊は、穴熊よりも腰掛銀を優先。5筋の位をとられると負けるので2023/12/08
toshiyuki83
2
居飛車穴熊の藤井システムの出始めしか知らない自分にとってはなぜ衰退したかと、どうやって復活したかを知らなかったので、それをわかりやすく知ることができた貴重な一冊!2017/02/28
kinaba
1
新し目の藤井システムの本が読みたかったので。後半はあまり整頓されずに変化が並ぶばかりで少し単調だったが2017/09/08
なななな
1
四間飛車党にとって希望の持てる内容だった。居飛車穴熊に対し十分に対抗できると感じたし、自分が懸念していた藤井システムに有効な超急戦にも戦えるとのこと。内容はやや難しく有段者向け。2017/07/04