スペンド・シフト―〈希望〉をもたらす消費

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スペンド・シフト―〈希望〉をもたらす消費

  • ISBN:9784833419666

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内容説明

未曾有の経済危機を境に劇的に変化した消費行動の背後にある価値観に光を当てる。
希少な「購買力」を「投票権」のように行使して、
「宣伝に踊らされてお金を落とす」移り気で受身のかつての消費者ではなく、
「自分の意思で目的をもって対価を払う」能動的で思慮深い新しい消費者の姿が、
著者らが2年をかけて全米をくまなく歩いて調査した数々の事例から浮かび上がる。

【著者紹介】
ジョン・ガーズマ
ヤング&ルビカムのチーフ・インサイト・オフィサーにして、世界的に活躍する消費者行動の研究家。
ブランド・アセット・コンサルティング社長として、消費者の価値観やニーズの変化をデータで分析し、企業の適応を支援している。

マイケル・ダントニオ
フリーランス・ライター。
プルトニウム汚染の脅威を追及した『アトミック・ハーベスト』(小学館)、をはじめ、10冊以上の本を出版。
Newsdayの記者時代に、ピュリツアー賞を受賞している。

有賀裕子(あるが・ゆうこ)
東京大学法学部卒業。ロンドン・ビジネススクール経営学修士(MBA)。
通信会社勤務を経て翻訳に携わる。
訳書に『持続可能な未来へ』『ポールソン回顧録』(日本経済新聞出版社)、
『トレードオフ』(プレジデント社)ほか多数。

【目次より】
◆序文
◆序章 「より多く」から「よりよく」へ<ミズーリ州カンザスシティ>
◆第1章 「どん底」というフロンティア<ミシガン州デトロイト>
◆第2章 「モノを集める」から「知識を蓄える」へ<テキサス州ダラス>
◆第3章 支出を伴わないステータスシンボル<マサチューセッツ州ボストン>
◆第4章 ソーシャルメディアという「方法」<フロリダ州タンパ>
◆第5章 「町内会的」資本主義<ニューヨーク州ブルックリン>
◆第6章 失われた信頼を取り戻す<ネバダ州ラスベガス>
◆第7章 ソーシャルメディアが「顔の見える企業」をつくる<ミシガン州ディアボーン>
◆第8章 生活を豊かにするイノベーション<カリフォルニア州サンフランシスコ>
◆終章 危機がビジネス、消費、生き方を変えた<カリフォルニア州ロサンゼルス>

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シン

17
量より質を重視した消費を提唱し、アメリカでは実際にこの傾向が出てきているという。日本も同じ傾向が出てきており、うまく働けばデフレ脱却できるのかもと思いました。2014/11/23

baboocon

14
2008年の金融危機を契機に、アメリカで興った従来の大量生産大量消費型のライフスタイル、ビジネスのあり方も見直そうという動き。シェアリングだったりミニマリズムだったりと、近年の日本でもそうした動きは見られるが、果たしてスペンド・シフトは21世紀の潮流になったりするのだろうか。2017/02/20

Yoshitomo Kurokawa

5
Bizの事例が多くて面白かったけれど、スペンドシフトとは何か、ということは良く判らない。日本にも似たようなEPはあると思うけれど、米ほどではないだろうなと。2013/04/13

メルセ・ひすい

5
15-75 勤勉・節約・公平・誠実・意義あるブランド・清廉・社会的責任・持続可能性 正気がもどった? 消費者にとって…消費者は、破壊ではなく、創造的に資本主義を築きなおす? 企業にとっては、倫理、社会のつながり、共感、説明責任など、消費者にとって比重が増している価値観を理解して、そこから今までと違った競争優位をゲットできる。買う力は、変える力。危機を乗り越えて覚醒した消費者は、絆、信頼、未来のためにお金を使っている。起業家らに、危機後の世界を生きる消費者をどう理解して、その要望にどう応えればよいのか。2011/10/21

gotomegu

3
見栄や欲望のままにものを消費するのではなくて、世の中をいい方向へ形づくるためにお金を使う。お金を払うのは投票と一緒。これからは個人も企業も利他の精神がとても重要になってくる。本の内容よりさらに進んで、現在はクラウドファンディングなど、よりよい未来のためにお金を出す世の中になってきているように思う。2016/01/15

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