内容説明
日本人には、日本人のための病気予防法がある!同じ人間でも外見や言語が違うように、人種によって「体質」も異なります。そして、体質が違えば、病気のなりやすさや発症のしかたも変わることがわかってきています。欧米人と同じ健康法を取り入れても意味がなく、むしろ逆効果ということさえあるのです。見落とされがちだった「体の人種差」の視点から、日本人が病気にならないための方法を徹底解説!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
徒花
319
「炭水化物をとらないのは良くない」「オリーブオイルの取りすぎはダメ」など、人々の興味を引きそうな言葉が躍っているためにパッと見はよくある健康本のようにも見えるが、そこはさすがのブルーバックス。中身を読んでいくと各国の研究データをグラフなどでふんだんに引用しつつ「なぜそういえるのか?」という論拠を明確にし、かなり骨太な内容になっている。つまり、海外の健康法をそのまま日本人に適用しようとする昨今の風潮を正す意味で書かれている。おもしろかった。2017/03/04
ひろき@巨人の肩
88
欧米流ダイエットが流行る昨今、日本人の体質にあった健康法を提案する本書。欧米白人、日本人に加えて、日系移民のデータより、遺伝的素因と環境要因に基づく「日本人の体質」が理解できる点が面白い。日本人にとっての健康とは、「がん」と「生活習慣病」の予防。特に日本人男性は内臓脂肪がつきやすく、脂肪の摂取量を気にする必要がある。食生活に取り入れたい学びは、タンパク質源を魚と豆腐になるべくすること。高血圧予防にカリウムを摂ること。2023/11/01
Mr.チャーリー
60
糖尿病予防やダイエットのために炭水化物を控えるのは、欧米人には有効でも日本人には効果が期待できないそうです。他にも人種による体質の違いに触れて、日本人に向いた病気にならない方法を示してくれます。最新の研究に基づいて、豊富なグラフ化したデータもあって、説得力のある内容だと思いました。僕にとって納得感のある本でした。2017/11/09
すしな
52
08-23.筋トレとか糖質制限とか日本人の体質にはあまり向いていないというショッキングな内容から始まります。もともと白米を抜いたりとかはしていなかったんですけど、糖質よりもむしろ肉やスイーツやスナック菓子などの脂肪の方が日本人の体質的に分解しにくいということで、糖尿病やがんの誘導要因になったりするということでした。あとは、なるべくサプリではなく野菜とか青魚から栄養をとった方がいいということですけど、普段の食事で大体取れているようなので、何を摂るかより、何を摂らないかの方が大事かなと思いました。2023/10/21
とも
47
とても面白く勉強になった。 人種や国によって、また、遺伝子でかかりやすい病気がある。 遺伝子は重要な要因だが、習慣や環境によって、病気になるスイッチが入るかどうかが決まる。 昔ながらの日本人の食事。魚と大豆を積極的にとっていこう。2020/12/23