文春新書<br> 生き返るマンション、死ぬマンション

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文春新書
生き返るマンション、死ぬマンション

  • 著者名:荻原博子
  • 価格 ¥815(本体¥741)
  • 文藝春秋(2017/01発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784166611096

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内容説明

憧れのマンション・ライフを楽しみながら、いざというときは売却して利益を手にしよう――そんな心積もりでマンションを購入した人も多いでしょう。しかし、現実はそうなりませんでした。

国の推し進めた無茶な住宅政策のおかげで、最初こそローンは楽でしたが、金利はどんどん高くなり、ローンはきつくなるばかり。さらに、不動産市況の低迷で、資産価値は落ちる一方で、築年数によっては大規模修繕や建替えをしなければ資産価値はなくなるというのですが、そんなお金はどこにもありません……。
住宅ローン破産が増え続けるなか、今、マンションを売ってもローンは残り、住むところがなくなるだけです。「下流老人」という言葉に胸をしめつけられる人も増えています。
もはや我々庶民は、苦しみ続けるしか手がないのでしょうか。

そんなことはありません! 「庶民の味方」荻原博子さんが日本各地のマンションを徹底取材して、あなたのマンションを「お宝」に変える手立てを探してきました。たとえば京都の外れの、築41年という中古物件でありながら、何と買った時より2割から5割も価値が上がったマンションがあるのです。

詳しくは本書をお読みいただくとして、ここに紹介されている手法は、どれもあなたのマンションで実現可能なものばかりです。

マンション大崩壊の時代に、一筋の光明が見える。それが本書です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぶんこ

48
著者の意見は的確だと思っているので楽しく読みました。欠陥マンションのモデルルームに行った経験や、2回の買い替えで痛い目にもあったので、書いてある事に「うん、うん、納得」有明のマンションや京都の西京極大門ハイツの勝ち組マンションの成功例を読んでいて、成功の秘訣は「管理」と、前から思っていた通りだったので嬉しくなりました。私の持論は「大規模マンション、余裕のある敷地、立地、そして管理の良さ」。それにしても勝ち組の管理組合の方々の熱意には感動さへ覚えました。凄いです。天晴れです。2017/05/17

ごへいもち

30
とても読みやすかった。絶望的に見える例が多い中、うまく生きていける例もいくつか。ただし管理組合のキーパーソンに恵まれないと2018/02/18

mazda

28
A氏の耐震偽装は、今でも記憶に新しいところです。いくら名前の通ったデベを使っても、いくら行政が大丈夫と言っても、最終的に負担を負うのは何の罪もない購入者です。場合によっては、取り壊して再建築のため2重ローンになったりするなんて、どう考えてもあり得ません。見た目は区別がつきますが、杭の深さや壁の中までは絶対にわからないことを考えると、やはり安易なマンション購入はやめるべきなのかな、と思います。マンションは管理がすべてなので、管理組合がしっかりしていて、補修費用を適正に集めているところがいいのかなと思います。2017/07/01

テイネハイランド

17
図書館本。著者はTVでもおなじみの経済評論家。この本ではマンションに関して様々な観点から述べられており、本書を通読することで今日の社会の問題点が次々と浮かび上がってきます。第6,7章には、所有するマンションの価値を高めるために様々な活動を行う管理組合の例が載っており、「ここまで努力する覚悟がないとマンションを買ってはいけないのか」とマンションに住んでいない人間としては、驚かされる思いでした。著者の文章には所々説明に疑問があったり不十分な箇所もありますが、その点を加味しても読みごたえがある本でした。2017/07/27

wiki

12
業界の課題。生涯年収の大部を充てることになる不動産は、すなわち人生の大部を占める要素である事を改めて実感する。如何に管理組合を正しく運営するかが重要である事をよく表している。結局は共同で住む以上、話し合いのもとで住民の団結が出来たマンションは新たな未来を築いていけるし、出来ないマンションは方針も定まらず問題が先送りになってしまう。また、政策もビジネスモデルも、転換しなくてはいけない。散々新築を煽ってきたマーケティングと、それに染まった人の思想等、一切のモデルの転換期にあると思う。本書はその一端を見られる。2017/02/21

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