集英社文庫<br> 箱根たんでむ 駕籠かきゼンワビ疾駆帖

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集英社文庫
箱根たんでむ 駕籠かきゼンワビ疾駆帖

  • 著者名:桑原水菜【著】
  • 価格 ¥506(本体¥460)
  • 集英社(2016/12発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087468885

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内容説明

東海道随一の難所、箱根路。箱根山を越えて西を目指す旅人で賑わう小田原宿で、ひときわ威勢のいい駕籠かきが侘助と漸吉の二人組だ。年の頃と背丈が近いという理由で親方に組まされた二人だが、とにかく息が合わず、喧嘩ばかりの問題児。そんな二人が、商売敵と「箱根一」をかけて勝負することになり――。箱根を舞台に、少年たちの成長と友情を生き生きと描く青春時代小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キキハル

29
小田原宿から箱根宿まで、天下の嶮もなんのその。泣く子も黙る箱根関所も楽々超えてみせやしょう。安心安全、酒手は取らず。俊足、人情、男っぷりはどれもピカイチ。箱根のお山の早籠は寅組のワビセン様にお任せだ~!というわけで『炎の蜃気楼』も積んだまま新作を読んじゃいました。短気で元気玉の漸吉と目元涼しい小粋な侘助。二人が担ぐお客との騒動が楽しい。特に色男五人衆による酒池肉林な宴が最高に笑えます。威勢の良さで駆け抜けた4編ですが侘助が語らぬ過去話がありそうな気配。続きも楽しみです。ちなみにBでLな展開はありません。笑2012/09/28

ううち

21
初読み作家さん。箱根を舞台に若手駕籠かきコンビが元気いっぱいで楽しい。ちょっとした謎解きや人情話がテンポよくて読みやすかったです。侘助の過去が気になります。続き出ないかな。2015/05/11

min2

19
小田原から芦ノ湖までの箱根路を歩いていくのはツラい。それは江戸時代とて同じこと。そんなとき利用するのが駕籠。漸吉と侘助は年若い駕籠かき。コンビではあるけれど、とにかく気が合わない。そんなとき、ある客から前後を変えてみては…と提案され…?青春時代小説、とあるが、二人が成長していく様があまり感じられず、謎解きやら人探しやら事件に気をとられました。話自体は面白く、まだ侘助の過去も明らかになっていないし、漸吉の産みの親も謎のまま。続編あるのかな~。楽しみにしてます。2015/08/12

☆kubo

14
舞台は江戸時代の箱根だけど、現代風で読みやすいです。主人公は若い駕籠かき、元気で単細胞系の漸吉と、クールな侘助の二人組。侘助の方は教養もあるし、過去に何かあった感がアリアリなので、そのうち続編がでるんでしょう。後書きがなくてちょっと物足りない(笑)2013/02/08

mayuri(Toli)

10
最初は喧嘩ばかりしている漸吉と侘助の二人に、ハラハラドキドキしてしまい、読む手が止まってしまいましたが、表題作の中頃から面白くなって来て一気に読めました。面白かったです。文章の癖など、気になるところもあるのですが(何かにつけておなごと多用したりとか)さすが桑原さん、色男を書かせたら一品だなあと思いました。ちなみに私は旋風次の兄貴が好きだなあ。ただ、とっても爽やかなので、いわゆる「桑原節」を期待している方には合わないかもしれませんね。2013/01/21

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