内容説明
未知の自分に出会う! 新しい私になれる自己プロデュース術! 「顔」や「髪型」「服装」と同じように、どうして、自分の「声」や「体」「感情」「言葉」に気を遣わないんだろう? 普段あまり関心をもたなかったモノを見詰め直せば、魅力的なひとになれる。20年以上、演出家として役者たちを間近で育ててきた著者が、自己プロデュース術を大公開。「新しい自分」を発見できる1冊。(講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒロミ
63
タイトルから連想した内容とは多少異なり、ちょっとした演劇ワークショップのような内容。読みながら「なるほど〜役者さんたちはこんなレッスンを受けているのね」なんてバーチャル役者修行(?)みたいな気分になりました。人間の身体と心が重なった状態を作り出せたとき、初めてストレスが取れるのかな、なんて思いました。それほど我々の身体と心のバランスはギクシャクしているのだな、と考えさせられた一冊です。鴻上さんの本はやはり視点が変わっていて読みやすいのに面白いです。2017/01/24
アナクマ
31
タイトルにはちょっとした(けっこうな)気恥ずかしさがあるのですが、コミュニケーションの師匠として「演出家」の経験・言葉には信頼をおいています。◉「周りにいませんか?なんだか声が/動きが/感情が/言葉が魅力的だったりする人が。話している内容ではなく…」。メイクや髪型、服装に気をくばるように、それ以外の自己表現にも目を向けてみよう。例えば「声の大きさ、高さで遊ぶ。そして表現を豊かにしていく」「言葉が届いている範囲に意識的になる」。how-toだけでなく、why(その意図)まで丁寧に指南してくれます。→2022/04/23
アナクマ
24
2章_声のヒント。「自分の声の大きさがあまりに単調なので、驚くはずです」また「あなたの声の高さは、だいたい、いつも同じです」「早口の人は、だいたいいつも早口です。ゆっくりしゃべる人は、だいたいいつもゆっくりです」。そして「間を意識してみましょう」「この五つの要素が単調な人は、顔の表情も単調で、感情も単調な人なのです」。さらには、これらを意識した発話から「新しい感情やイメージを自分の中にストック」できるぞと言う。声で遊べ、声から得よ、と。◉しかし気恥ずかしいタイトル。2025/08/20
Saku
15
普段意識をあまり向けていない声、仕草や姿勢で相手への伝わり方が違ってくるとのこと。特に話す時の輪については興味深かった。自分では伝えているつもりでも、相手には伝わってない理由がよく解った。2017/02/18
ニャンリッチ
14
おもしろかった。演劇の演出家が語る、感情の使い方、声の使い方、身体の使い方、言葉の使い方のヒントだ。難しい、専門的な話は一切無し。自分のニュートラルな感情、表出しにくい感情を知ろう。話すときは、声の大きさ、高さ、速さ、間で遊ぼう(上手く使うのではなく遊ぶのだ)。圧巻は、終章の言葉の使い方で、独り言、二人称の会話、みんなに向けた会話の三種を混ぜないようにしよう。例えば、独り言を装って相手に文句を言うのは、相手にしたら気持ち悪い行為だと認識しよう。「みんな」にではなく、「相手」に話しかけよう。2022/07/23
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